EQ

EQの基本中の基本!カットEQのススメ


0.EQをする前の準備

DAWでのMIX時には、いきなり各チャンネルごとの単音を聴いてEQをするよりも、フェーダーである程度バランスを取ってからEQをした方が上手くいきやすいものです。

PAの場合はまず、サウンドチェックで各楽器ごとにある程度EQを決めていき、アンサンブルで鳴らして貰いながら調整していくのが一般的です。

どちらの場合も、まず目標とするサウンドがあることが大前提です。

EQ(イコライザー)とは、耳で聴いた音と頭の中に思い描いているサウンドの違和感をなくし、両方をイコールにする道具だと思ってます。

そもそもEQってなに?
EQ(イコライザー)とは

ブーストEQはどうすれば?
EQの応用編!ブーストEQのススメとアナログEQプラグイン

 

失敗しないEQの順番

  • 2MIXで聴いて違和感のあるものから手をつけていく。
  • 低域は高域をマスキングするので、低域から手をつける。
  • ブースト方向のEQよりも先にカット方向のEQをする。
  • 低域の曇りが気になる場合は、まずHPFから手をつける。

 

スクリーンショット 2016-08-26 19.14.26

↑ハイパスフィルターを入れたの図、これだけでスッキリ上手いこと行っちゃうこともよくあります。

 

1.Qを広めにとって、3〜6dB程度ブーストする。

特定帯域に音が集中していると、音がこもって聞こえたり、キンキンしたりしちゃいます。それが周波数帯の中のどこであるかを探るためにブーストしていきます。

スクリーンショット 2016-08-26 19.15.11

EQをブーストすることで、各帯域の音が強調されて、違和感の原因が見つけやすくなるんです。あまり大きくブーストすると、どんな帯域でも変に聞こえてしまうので、ほどほどにしましょう。

また、過度なブーストは聴覚やモニター環境に悪影響を及ぼす恐れがあるので注意しましょう。

カットEQポイントに関しては、いきなりカットしながら探す方法もあるんですが、慣れないうちはブーストの方がわかりやすいと思います。

 

2.その状態でFrequencyを上下させてポイントを探る。

あたりのポイントに近づくと、理想のサウンドの正反対の『変な音』がします。感覚的な表現で申し訳ないのですが、こればっかりは『変な音』としかいいようがないんです。

スクリーンショット_2016-08-26_19_15_11

あと、長時間EQを触ってるとなにが良くて何が悪いかわからなくなることがありますよね、いや絶対にあると思うんです。そういうときは一旦耳を休めて見るとよいんだと思います。

 

3.Qを可能な限り狭くして更に細かく探る。

違和感がある帯域を見つけたら、今度はその範囲内のどこに中心があるのかを探っていきます。
スクリーンショット_2016-08-26_19_15_50

Qを狭くした段階では違和感が減ったり、あまり感じなくなってしまったりすると思うのですが、中心がズレている場合が多いんです。Qを狭くすると、本当に数Hzズレているだけでも気づくことが出来るんです。

狭いQで一番『変な音』になるポイントを探りましょう。

慣れてくると一手順飛ばして、初めから狭いQで探ったりもしますが、なにごとも基本が肝心っ。

 

4.ポイントを見つけたら思いっきりカットする。

すっきりしすぎる位まで思いっきりカットしちゃいます。逆に違和感が生じるかも知れませんが、ここは思い切ってズバっと行っちゃいましょう。

スクリーンショット 2016-08-26 19.16.23

狙ったサウンドに近づいているかどうか、EQをON/OFFしながら確認したりするのもよいでしょう。

 

5.付近の違和感もカット出来るようにQを広げる。

カットするEQのポイントの近くには『変な音』ポイントと『美味しい音』ポイントが近接していることが多いです。『変な音』ポイントは取り切れて、『美味しい音』ポイントを巻き込まない絶妙なQ幅でカットしてあげましょう。

 

スクリーンショット 2016-08-26 19.16.42

 

6.違和感がないところまでGAINを戻す。

さっき変化を感じやすくするために、思い切ってズバっといったのですが、単音だけでなく、アンサンブルで聴きながら馴染みのよいところまでゆっくり戻していきます。

スクリーンショット 2016-08-26 19.17.15

カットしたことで若干音量が下がっていると思うので、適宜フェーダーを調整します。フェーダーを上げたことで新たに違和感が生じたら、次のポイントを探しにいきます。

 

☆まとめ☆

  • EQは単音だけでなく、2MIXを聴聴きながら調整する!
  • ブーストしたい気持ちを抑えて、まずはカット方向のEQ!
  • よくわからなくなったら休憩っ!!

 

最後に

この手順で作業をしていくと、だんだん「この帯域はこんな感じの音だな」とか、「いつも同じような周波数をカットしているな」、とか感じるようになるかと思います。

そこまで感じられるようになったら、はじめに2MIXを聞いた段階で「この帯域はこの楽器を主役にしよう」とか、「この帯域が混んでるからこの楽器をEQでカットしよう」という方向にシフトしていくことが出来ると思います。

 

一発目の投稿から飛ばしすぎた感が否めませんが、自分のための備忘録としても生かしていければと思ってたらこんな感じになりました。

可能な限り更新はしていく所存なので、暇つぶしに見に来ていただけると大変嬉しいです。

 

ZAL

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

  1. 6050

    COMP

    28種のモジュール!McDSP 6050 Ultimate Channel Stripレビュー

    今回ご紹介するのは、ランチボックスタイプのチャンネルストリッププラグイ…

  2. neutron

    COMP

    自動MIXプラグイン?iZotope Neutronの良いところと意外な弱点

    2016年のプラグイン界の話題をさらっていったiZotopeのミキシン…

  3. sonnox2

    EQ

    MIXに役立つこと間違いなし!カットEQの『クセ』を徹底比較!

    以前の記事で、カット用のEQについてご紹介しました。個…

  4. Guitarrig5

    COMP

    かなり使える!KOMPLETEバンドルのプラグインエフェクト

    豊富なプラグインがバンドルされていて、お得なNative Instru…

  5. E606

    EQ

    現役エンジニアが教える!おすすめEQプラグイン5種〜パート2〜

    現役エンジニアが教える!おすすめEQプラグイン5種パート2前回…

  6. COMP

    実践編!サブミックスを作ってステムミックスにTRY

    以前の記事でステムミックスについて触れましたが、今回はDAW上で完結で…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ZALのプロフィール

 名前:ZAL(ざると読みます)


お仕事:フリーランス音響エンジニア、
    作編曲家、ギタリスト、たまにDJ
    基本的に音楽関係なんでも屋さん


 趣味:最近もゲーム


いままで個人ブログの経験はなかったのですが、
プロの音響エンジニアならではの視点で、
解説やレビューをしていきます。


エレキギター内部の配線やパーツにも明るく、
内部配線やパーツの選定によって狙ったサウンドを
作ることも得意としています。


お問い合わせはこちらのページからお願いいたします。


ブログのTwitterアカウント
Twitter=@ZZSTYLESOUND






こっちは個人のTwitterアカウントです。
Twitter=@ZAL_0Style







Facebookページはこちらです。

ZAL

最近の記事

  1. trev
  2. singlehum
  3. lespaul2

アーカイブ

PAGE TOP