MG12XU

MIXER

コンパクトミキサーの使い方をマスターして快適なDTMライフを!


DTMで音楽制作をするに当たって、必要不可欠ではないものの、あるとなにかと便利なコンパクトミキサー。

今回の記事では、コンパクトミキサーを使用すると何ができるのか、また、どのように使えば良いのか、などに着目して解説していきます。

リハーサルスタジオなどに置かれているパワードタイプのPAミキサーの使用方法については以下の記事をご参照ください。

コンパクトミキサーにはエフェクト内臓のものや、入出力数が豊富なもの、オーディオインターフェース機能を持ったもの、など様々ありますが、今回は最もシンプルな6入力2出力のミキサーYAMAHA MG06を例に取ってご紹介していきます。



コンパクトミキサーの使い方

コンパクトミキサーを使ったDTMワールドのご案内の前に、しっかりと使用方法を確認していきましょう。

早速YAMAHA MG06を例にとって、コンパクトミキサーの各セクションごとに画像を交えてご紹介していきます。

MG06はコンパクトミキサーの中でも一際小型軽量で置き場所を選ばず、YAMAHA製機器の特徴でもある『色付けなし』というところが引き継がれているため、DTM用のコンパクトミキサーとしては大変オススメできる製品です。

 

インプットセクション

mg06input

画像の枠で囲われた部分がインプットセクションです。

1/L・2/R入力

こちらの2つの入力はMIC/LINEの表記の通り、バランスマイク入力とバランスライン入力両対応の端子です。入力GAIN値は後述のPADを組み合わせることで-6dBから+64dBまでの70dBをカバーします。

端子形状はコンボ入力端子と呼ばれる、マイクロフォン接続用のXLR端子と楽器類やオーディオプレイヤーなどを接続するフォーン端子(標準端子)が合わさった端子です。

YAMAHA製品のコンボ入力端子は、XLRとフォーン側に電気的な接点がなく、後述のファンタム電源がフォーン側に印加されることがありません。

3/4・5/6入力

こちらはマイク入力非対応のアンバランスライン入力端子です。

3または5の入力端子のみにケーブルが接続された場合はモノラル入力として、3/4または5/6の両方にケーブルが接続された場合はステレオ入力として機能します。

また、入力GAINの調整が-10dBu固定となっています。

PADスイッチ

1/L・2/R入力に備わっているPADをON/OFFするスイッチです。PAD ONの状態では、インプットに接続された入力信号が26dB減衰します。

ラインレベル出力機器と接続する場合にはPAD ONで、マイクロフォンなどの低出力レベル機器と接続する場合にはPAD OFFで使用するのが一般的です。

また、26dBというと、GAINツマミの半周分位のレベル差となります。このレベル差がスイッチ一つで跳ね上がってしまい(PAD ON→PAD OFF時)後続機器の故障の原因となるため、PADを操作する時には、あらかじめチャンネルのボリュームツマミを絞りきって起きましょう。

HPFスイッチ

HPF=ハイパスフィルターのON/OFFを切り替えるスイッチです。MG06では80HzからHPFがかかる仕様です。

低域が不要な楽器や、マイクロフォンを接続した際にHPFをONにすると、80Hz以下の信号がカット(ロールオフ)され、すっきりとしたサウンドが得られます。

 

モノラルチャンネルセクション

mg06monoch

ここからは1/L・2/Rに接続された信号の流れを追っていきます。

GAINツマミ

入力端子に入ってきた入力のレベルを調整するツマミがGAINです。

時計回りに回すと大きくなり、反時計回りに回すと小さくなります。時計の文字盤で言う10時方向の目盛りが実線になっている部分は多くのマイクロフォンの適正入力GAINとなっています(PAD OFF時)。レベル調整に慣れないうちはこの目盛りを基準にするとよいでしょう。

HIGH/LOWツマミ

2バンドの簡易的なEQツマミです。

周波数はそれぞれ、HIGH=10kHz、LOW=100Hz固定のシェルビングカーブです。

MONO/STEREOスイッチ

MONO/STEREOスイッチをON(押された状態)に設定すると、1/LチャンネルがPANのL側振り切り、2/RチャンネルがPANのR側振り切りになります。

MG06はこのスイッチを切り替えることで、2モノラル入力・2ステレオ入力から3ステレオ入力のミキサーに切り替わります。

PEAKインジケータ

入力からGAIN、EQを通過した信号のレベルが許容レベルを越えると点灯します。PEAKが点灯している状態では、入力信号は歪んで、原音とは異なる音になってしまいます。よほど特殊な効果を狙う場合以外はこのインジケータを点灯させないようにしようしましょう。

なお、後述のLEVELツマミを操作してもPEAKは解消されません。PADスイッチとGAINツマミを調整しましょう。

LEVELツマミ

通常のミキサーではフェーダーが備わっていることが多いチャンネルボリュームですが、MG06では省スペース化のためロータリーフェーダーが採用されています。

このツマミを使用して、GAINでレベル設定がされ、EQで音質補正がなされた信号を後段のバスに流すレベルを設定します。

細かい目盛りは振ってありませんが、時計の文字盤3時方向の▲がノミナルレベル、入力信号=出力信号となる基準点になっています。

ノイズの多さを表すS/N比、周波数特性的な観点からもノミナルレベル近辺で使用するのが望ましいです。ここを3時方向に調整するためには、PADとGAINでしっかりとレベル調整がなされていることが必須となります。

 

ステレオチャンネルセクション

mg06stch

続いてはステレオ入力である、3/4・5/6に入力された信号の流れを追っていきます。

3のみ、あるいは5のみに入力された信号はモノラル信号としてPANのセンターの位置に定位します。

LEVELツマミ

3/4・5/6のライン入力にインプットされた信号のレベルを設定します。

このセクションにはGAINツマミやEQがついていないため、入力信号のレベリングや音質補正を行うことはできません。こちらも3時方向が基準点となっています。GAIN調整ができないため、接続した機器の出力レベルを調整しましょう。

mg06stin2

また、YAMAHAの親切心と省スペース化の弊害(?)で2/RチャンネルLEVELツマミ隣のツマミが5/6チャンネルLEVELツマミになっています。3/4チャンネルLEVELツマミは5/6チャンネルLEVELツマミの上段に配置されているので間違えないように注意しましょう。

実際にモノラル2入力、ステレオ1入力を扱う場合には、1,2,5,6とチャンネル割をするのがオススメです。

 

OUTPUTセクション

mg06output

ここからはミキサー右上にある出力端子群をみていきます。

STEREO OUT(XLR端子)

いわゆるキャノン端子でMG06でMIXされたステレオ信号をバランス出力します。標準出力レベルは+4dBu、最大ノンクリップ出力レベルは+18dBuとなっています。

接続先機器が+4dBuの業務用ラインレベル出力に対応しているかどうかを導入前に確認しましょう。

STEREO OUT(フォーン端子)

TRSバランスフォーン端子でXLRと同一の信号を出力する端子です。

回路図を見たところ、同一のバッファアンプから信号線でパラレルになっているため、本質的に同一の信号を出力します。お手持ちのケーブルや接続先機器の端子形状などと相談してどちらの端子から出力を行うかを決定しましょう、

また、これらのXLR/フォーン出力はそれぞれにケーブルを接続して同時出力を行うことが可能です。あまり使用する状況はないかも知れませんが、なにかの時に役に立つかも知れません。こう言う情報は説明書や回路図に乗っているので、熟読して抑えておきましょう。

PHONES

ヘッドホンを接続するための端子です。STEREO OUTと同一の信号がヘッドホン向けに出力されています。

 

MASTERセクション

mg06master

最後はマスターセクションです。とはいってもサイズ感的にマスター感はあまりありませんね。

電源スイッチ

押されると画像のように白色LEDが発光します。

電源をON/OFFするときは接続先機器、特にSTEREO OUTから接続した先の機器のレベルを絞りきっておきましょう。

PHANTOMスイッチ

1/L、2/RチャンネルのXLR入力に+48Vのファンタム電源を印加するスイッチです。

ファンタム電源はコンデンサーマイクやアクティブDIなどを動作させるために必要です。ダイナミックマイクには必要がないので送らないようにしましょう。実際のところ、ダイナミックマイクにファンタム電源を送ったところでトラブルにはならないのですが、ケーブルの接触不良などがあった場合にノイズが発生することがあります。

また、PHANTOM電源をON/OFFする際には必ず1/L・2/RチャンネルのLEVELツマミを絞り切りましよう。ファンタム電源の直流成分がミキサーの回路内を通って出力され、接続先機器にダメージを与える場合があります。

PHONES LEVELツマミ

PHONES出力端子から出力される信号のレベルを調整するツマミです。

このツマミの設定状況はSTEREO LEVELツマミと独立しているため、ヘッドホンのみ出力してSTEREO OUTからは出力しないことや、逆にSTEREO OUTから出力し、ヘッドホンには出力しないといったことが可能になります。ココ、結構重要です。

STEREO LEVELツマミ

STEREO OUT端子からの出力レベルを設定するツマミです。

前述の通り、ヘッドホン用の出力とボリュームが独立しています。

mg06output2

ちょっとわかりづらいですが、図解すると、オレンジ色枠内のSTEREO出力端子の音量はオレンジ色の枠内のSTEREO LEVELツマミとメーター、黄色い枠内のPHONES音量は黄色い枠内のPHONES LEVELツマミというように対応しています。

メーター

STEREO OUTのメーターをSTEREO LEVELツマミ後のレベルで表示します。いわゆるポストフェーダー信号(フェーダー後の信号)をメータリングしているということです。

そのため、STEREO LEVELと接続先機器のレベルマッチングがしっかりと取れていない場合(特にSTEREO LEVELを絞った状態で使用している場合)、このメーターで出力レベルを読むことが不可能です。



コンパクトミキサーでできること

では、ここからは実際にDTMにコンパクトミキサーを導入・使用すると何ができるのか、についてご紹介してまいります。

繋ぐと音が良くなったりMIXが上達する、などといったことはなく、出来る接続が増えたり配線が楽になる、といったことがほとんどです。

 

DAWの入力側に使用する方法

MtoAIF

以下に、コンパクトミキサーの出力をオーディオインターフェースの入力に接続し、コンパクトミキサーの出力をDAWに取り込む使用法の例をあげていきます。

実際の接続は上記画像のように、MG06のSTEREO出力からオーディオインターフェースのラインレベル入力に接続する形になります。

マイク入力数を拡張する

お使いのオーディオインターフェースがマイク/ライン入力数2/ライン入力数2だったとします。そして、仮に4人編成のコーラスグループの一発録音を行う、となった場合、オーディオインターフェースのマイク入力が足りません。

そこで、コンパクトミキサーを使用すると、オーディオインターフェースに2本、コンパクトミキサーに2本のマイクを接続し、同時に4本のマイクを録音することが可能です。

MG06を使用する場合には、1/L、2/Rにそれぞれ3本目と4本目のマイクを入力し、MONO/STEREOスイッチをONにします。MONO/STEREOスイッチをONにすることで、STEREO Lからは3本目のマイクの音のみ、STEREO Rからは4本目のマイクの音のみを出力することができます。

こうしてミキサーから別々に出力をしたものをオーディオインターフェースのライン入力に接続し、それぞれ別のトラックに録音することでマイク1本1本のトラックを作成して録音、MIXを行うことができます。

 

同時入力数を拡張する

サンプラーやサウンドパッド、シーケンサーなどを使用してリアルタイムレコーディングを行う場合、オーディオインターフェースの入力数が不足することがあります。

コンパクトミキサーを使用して、各楽器をステレオにまとめることで、オーディオインターフェースからみた同時入力チャンネル数を減らすことができ、いままで不可能だった同時録音が可能になります。

この場合、複数の楽器が同一のトラックに録音されてしまうので、事後編集を行いたい場合には、まとめても良いトラックのみをミキサーに立ち上げるようにしましょう。

 

パッチベイ的に使用する

通常、オーディオインターフェースの入力端子は背面にあることが多く、ラックマウントタイプのものでは、配線変更のたびに裏に回り、隙間からケーブルを抜き差ししなくてはなりません。

コンパクトミキサーの出力端子を常にオーディオインターフェースの任意の入力端子と接続しておき、録音したい楽器をミキサーに接続して録音することで配線変更の手間をかけることなく、入力する楽器を変更することが可能です。

また、雑多な変換ケーブルや延長ケーブルなどをコンパクトミキサーを中心に集約出来るため、全体的な配線がスッキリするメリットもあります。

 

DAWの出力側に使用する方法

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ここからは、オーディオインターフェースの出力をコンパクトミキサーに接続して使用する方法についてご紹介していきます。

3/4・5/6入力を使用する場合は、オーディオインターフェースからの出力レベルを-10dBに設定しましょう。

モニターコントローラー・セレクターとして使用する

オーディオインターフェースの出力レベルをモニタースピーカー、ヘッドホンで独立して決められない機種や、モニタースピーカーに音量調整機能が無い機種を使用している場合、コンパクトミキサーを使用することで、個別に任意の音量でモニタリングを行うことが可能になります。

また、複数の出力があるミキサーを使用することで、複数のモニター使用時にモニターセレクターとして使用することも可能です。

レコーティング時のCUEボックスとして使用する

通常、レコーティングスタジオでのレコーディングでは演奏者やボーカリストは手元のCUEボックスで自分のモニターを設定します。

DAWを使用して自宅環境で演奏者用のモニターを作る場合は、現在のMIXバランスを崩したり、別セッションを立ち上げなくてはなりません。

同一セッションでもDAWの出力SENDからパラ出しして、演奏者の手元に置いたコンパクトミキサーに接続することで、レコーディングスタジオ同様に演奏者が自分で快適なモニターを作ることが可能になります。

実際に私も簡易的なボーカル録音の際には、オーディオインターフェースの出力を、ボーカル+DSPベースのリバーブ(モノラル)、クリック(モノラル)、それ以外の2MIXと簡易的にパラレルアウトしてMG06に立ち上げています。DSPミキサーアプリケーションを使用するよりもその場その場でアーティストが必要なモニターを自分で設定してくれるので、作業時間の短縮にも繋がっています。

 

DAWの入出力間に使用する

ここでは、オーディオインターフェースの出力をミキサーの入力に、ミキサーの出力をオーディオインターフェースの入力に、と言うように双方向で接続を行うパターンを紹介していきます。

DAWでの入出力アサインを間違えると、入力、出力間でループが発生してしまうため、注意しましょう。

コンパクトミキサーの内臓エフェクトを使用する

コンパクトミキサーに内臓エフェクトが搭載されている場合、DAWからのSEND/RETURN接続で内臓エフェクトを使用することが可能です。

リバーブ類はプラグインを使用することが多いと思うのですが、ミキサー内臓のリバーブがお気に入りの場合、積極的に利用しましょう。DSPパワーの節約にも繋がります。

ミックスバッファとして使用する

ミックスバッファとは、DAW内部のデジタル段でMIXを完結させずにアナログ段でMIXを行うための簡易的なミキサーのことを指します。

デジタル段でのMIXでは、飽和感というか、空間に音が詰まっていっているのに混ざっていかないような印象を受けることが多々あります。アナログモデリング系のプラグインなどを使用して倍音成分を付加することで解決することもあるのですが、全てがうまくいく訳ではありません。

アナログ回路では、入力信号を出力するまでの間に複数回の増幅回路を通ることで、特有の音楽的な歪みが発生します。優秀なプラグインではこの回路の特性的な歪みもうまく再現しているのですが、どうせなら実際にアナログ回路を通した方が早い、といったところでコンパクトミキサーを使用してしまいましょう。

また、フルバンドEQが付いているミキサーを使用してミキサー上でMIXを行ってしまう方法もあります。こちらも同一のアナログEQを通すことでサウンドの方向が揃い、一体感のあるMIXを作成することが可能です。

手順は簡単です。

LOGIC_STEM

INPUT1-6は既に録音されたトラックです。これをオーディオインターフェースの出力Output1-6へと割り当てます。この時SENDからではなく、メインの出力先をOutput1-6に設定してください。INPUT1-6がDAWのメイン出力から出力されてしまうと位相やレイテンシーの問題で効果的に機能しません。また、トラックをバラバラに出力アサインすることをパラアウト、マルチアウトなどと呼びます。

オーディオインターフェースのOutput端子1-6をコンパクトミキサーの入力端子に接続し、ミキサー上でEQやバランス調整などを行います。実際のところ、全てノミナルレベルに設定しても、回路上のバッファアンプやサミングアンプを複数回通過するためにサウンドは大きく変わりますよ。

ミキサーのSTEREO出力をオーディオインターフェースのInput 7/8に接続し、DAWで空のオーディオトラックを作成し入力をInput7/8に設定します。この時インプットモニター機能をONにしておくことで、非レコーディング中でもミキサーからの信号をDAW上でモニター可能です。

コンパクトミキサーに立ち上げたトラックのサウンドが決まったら、先ほどInput7/8を割り当てたトラックを録音状態にして、1曲通しで録音します。

これで、アナログ回路上でMIXしたトラックがDAWに再び取り込まれました。ちなみに、なぜか今回はLogicを使用してみました。

使用しているDAWやオーディオインターフェースによっては出力端子間のレイテンシーの違い、遅延補正の適用範囲などの影響で元のトラックと時間軸が合わない可能性もあります。その際には面倒ですが、波形を見ながら適宜修正しましょう。

 

オススメコンパクトミキサー

実際にコンパクトミキサーをどんな用途で使用可能かご紹介してきたところで、オススメのコンパクトミキサーを紹介していきます。

 

YAMAHA / MG06

冒頭でも触れましたが、サイズがコンパクトで非常に軽量な点は持ち運びに大変便利です。また、アダプタ部分も軽量でかさばらないので大変重宝しています。

音質も味付けのない素直なサウンドで、DTM用のコンパクトミキサーに必要な要素は最低限揃っていると言えるでしょう。

ただ、入力数の制限や、EQも充実しているとはいいづらく、アナログ段でガンガンMIXをしたいかたには物足りないかも知れません。

 

YAMAHA / MG12XU

コンパクトミキサーにカテゴリーできるかどうか、微妙なサイズ感ではありますが、MG06の上位機種といった点では、MG10やMG06Xではなく、こちらのMG12XUが一押しです。このサイズからLEVELツマミの代わりにフェーダーが付く点にも注目です。

また、地味に便利なポイントとして、このサイズから電源がアダプターではなく、IECイントレットを使用したパワーケーブルになっている点が挙げられます。専用アダプターの断線などのトラブルもなく、汎用ケーブルで使用できる点も業務用機器として考えると大きいのではないでしょうか。

マイク入力が最大6まで可能な点、パラアウトがGROUPバス、AUX1/2バスをフルに活用した場合に6系統出力可能なので、入出力の拡張には持ってこいです。

また、内臓エフェクト1系統(AUX2と排他)を搭載しており、高品位なSPXエフェクトを使用可能です。1-4チャンネルには1ノブコンプも搭載されていて、マイク録音時に力を発揮します。

それ以外にも、USBオーディオインターフェース機能(残念ながら2IN/2OUT)を持ち、ミキサー単体でオーディオインターフェースとしても機能する点もポイントです。

 

SOUNDCRAFT / Signature 12

こちらはSOUNDCRAFTのコンパクトミキサーSignature 12です。

YAMAHAはサウンドに味付けがないため。ミキサーでガンガンMIXするには向いていないかも、と言う点を見事に解決してくれるミキサーです。

同社の名機Ghostのマイクプリアンプを8機搭載していて入力の拡張用としても申し分ありません。出力系統数はバス、AUX含めて7系統(内1系統は内臓エフェクトと択一)あり、アウトボードのマイクプリとして考えてもお得なミキサーだと思います。

SOUNDCRAFT社のEQはMackieやMIDASと比べて器用に作用してくれる印象で、固定バンドのLOWやHIGHをブーストして使用しても音が団子にならず、うまいバランスでまとまる傾向にあります。

また、LEXICON製のエフェクトを1系統搭載しています。このクラスのミキサーでLEXICONリバーブが使用できるのは間違いなく非常に大きなメリットです。

 

〜番外編〜
YAMAHA / 01V96i

そもそもデジタルミキサーだし、価格帯的にもサイズ的にもちょっと反則感は否めませんが、YAMAHA / 01V96iはDTM用のミキサーとしては間違いなくクラス最強です。

はじめに、アナログ段でのMIXという点では、01V96iはデジタルミキサーなので不可能です。またサイズも横幅19インチ(ラックマウント可能なサイズ)と、他のミキサーに比べると大型ではあります。

しかし、特筆すべきはホームスタジオに必要な機能をほぼ全て持っている点です。

フェーダーは100mmのフルストロークモータードライブフェーダー、12MIC/LINE入力/4TRSバランスライン入力、トータルミキシングキャパシティが40ch!

これに加えて、SPX直系のマルチエフェクト4系統、豊富なデジタル入出力端子(S/PDIF、ADAT)、その全てが96kHzサンプリングレートで動作します(ADATはS-MUXにより4chになります)。さらには、Mini-YGDAIカードと呼ばれるYAMAHA製のオプションカードで入出力を拡張可能です。

マイクプリアンプ(HA/GAIN)を除く全てのパラメーターが保存・呼び出し可能で、前回セッション終了時の状態にワンタッチで戻せます。

極め付けは、01V96i自体が16In/16OutのUSBオーディオインターフェースとして機能する点とDAWのコントローラーとして使用可能な点です。もちろん、オーディオインターフェースとしても96kHzで動作可能です。

モータードライブフェーダーはフェーダーオートメーションを書くのにこれでもか、と言うくらい便利です。再生位置に合わせて物理フェーダーも移動してくれるため、MIDIフェーダーを使用してAUTO TOUCHでオートメーションを書いていたら、ある地点からパラメーターがジャンプしてしまっていた、なんて事故も起こりません。

コンパクトミキサーという観点からは、少しサイズが大きすぎるのと、価格帯の問題もありますが、多機能オーディオインターフェースとして考えると、非常に便利なミキサーであることは間違いありません。

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まぁ、↑コレと比べたらコンパクトと言ってもいいんじゃないでしょうか。無理ですかね、ごめんなさい。




☆まとめ☆

  • コンパクトミキサーで入力拡張!
  • コンパクトミキサーで外部MIX!
  • コンパクトミキサーでエフェクトも!

 

最後に

長くなりましたが、コンパクトミキサーをDTM環境に導入するメリットみたいなところ、伝わりましたでしょうか?

ちょっと話は変わりますが、PAミキサーなんかでも、アナログ卓とデジタル卓で全く混ざり方が違うものなんです。アナログは勝手に混ざる、デジタルは頑張って混ぜようとしないと混ざらない、位の違いがあるんです。

また、巷ではアナログ感とか、音楽的な歪みとかって言い回しをよく見かけます。回路の違いからくる構造上の問題も原理も意味もわかるのですが、宣伝文句としてこれさえ言っておけばいい的なものも多く見受けられます。そんな感じなので、誤用も非常に多い気がしています。

話がそれてしまいましたが、個人的にはマウスやトラックボール、トラックパッドで画面内のツマミを触ってMIXをするよりも、実在するツマミを弄っている方がきっと音楽的だし、直感が生きてくると思っています。そう言った意味でもコンパクトミキサー、オススメです。

また、サイズが違っても基本的にミキサーの使い方は一緒です、リハーサルスタジオのミキサーの使用方法については下記記事をご覧ください。

 


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ZALのプロフィール

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    作編曲家、ギタリスト、たまにDJ
    基本的に音楽関係なんでも屋さん


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いままで個人ブログの経験はなかったのですが、
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