各種自作ケーブルを作ってみたいけど、どのケーブルを使用したら良いかわからなかったり、ケーブルごとの特徴がわからなくて諦めてしまう方も多いのではないでしょうか。
自作ケーブルの製作方法については下記記事で解説しています。
また、自作ケーブルに使用するオススメのコネクタも下記リンク先でご紹介しています。
カタログやスペックシートを見てもなかなかケーブルの特徴までは掴めないものです。
今回は、私もケーブル製作で使用している、オススメのケーブルを使用目的別にご紹介していきます。
目次
自作シールドにオススメのケーブル
ギターやベースに使用するシールド、漠然と「高級なものを使用すれば音が良くなる」と思っている方が多いのではないでしょうか?
結果として概ね正解なのですが、各ケーブルには向き不向きがあります。
また、高級シールドに分類されるものは、既製品だとかなり高額になる場合が多いです。自作することで、このコスト部分を抑えることができるのがこのカテゴリー最大の特徴です。
シールドについては、選定方法や既製品についても下記リンク先でもご紹介しています。
ちなみに、私はシールドを試用したり、入れ替えを行う際には15mで購入し、自宅用の3m、足元〜ギターアンプ用の5m、ギター本体〜足元用とワイヤレスのバックアップ兼用の7mと3本作成して使用しています。
CANANE / GS6
ギター・ベース用シールドのド定番、CANARE(カナレ)のGS6です。シールド内部に導電ビニールを使用していて、耐久性、耐ノイズ性ともに優れています。
サウンドについては、各メーカーがGS6を基準として高域や低域の特徴を解説していたりするので、比較用、検証用として1本持っておくのも良いでしょう。
シースは硬すぎず柔らかすぎずで、耐久性と取り回しを両立させています。手触りについても、かさついたりベタついたりせず使いやすいケーブルです。
BELDEN / 8412
こちらも定番、BELDEN(ベルデン)の8412です。マイクケーブルとしても使用される2芯+シールド構造で、サウンド面でも、物理的にも太いケーブルです。8412のような2芯ケーブルでは、白色の方のケーブルをシールド線とまとめてアース端子に結線します。
GS6に比べると中低域がしっかりと出てくる印象で、逆に高域の表現は若干控えめです。
画像を参照していただくとお判りかと思いますが、シールド線の中側外側にそれぞれ緩衝用の糸、紙などの繊維が入っています。これらを適宜取り除かなくてはならないため、ケーブル製作の作業がなかなかに面倒です。
また、シースの硬さも特徴的で、細かいスペースに小さく巻いて使用する、といったことは不可能に近いです。あくまでもギター・ベース本体から足元やアンプに接続するためのケーブルと思っておきましょう。
シース部分の手触りが粉っぽいのと、汚れが付着しやすいので、メッシュチューブをかけて使用するのがオススメです。カラーバリエーションも豊富なのですが、どれもこれも色がキツめです。
BELDEN / 9395
こちらの9395は8412とは全く印象がことなり、ピークは中高域にある印象です。ギターではジャリとした部分が、ベースでは音の輪郭が目立って聞こえてきます。
単芯ケーブルなので作業もしやすく、入門用にもオススメです。
シースの特徴は8412同様です。メッシュチューブを使いましょう。
CUSTOM AUDIO JAPAN / Guitar Cable
CUSTOM AUDIO JAPAN / Guitar Cable
CUSTOM AUDIO JAPAN(CAJ)のその名も、Guitar Cableです。GS6に近いサウンドですが、若干ハイファイ寄りなサウンドが特徴です。ギターもベースも余計な味付けをすることなく、非常に綺麗に出てくれます。
ケーブルの構造もGS6に近く、耐久性、耐ノイズ性ともに優れています。 また、シースの硬さ、手触りもちょうど良くストレスを感じることはありません。
カラーバリエーションが無いので、カラフルなシールドを使いたい場合には、メッシュチューブを使用するのがよいでしょう。
OYAIDE / QAC-222G
赤いカラーリングが印象的なOYAIDE(オヤイデ)のQAC-222Gです。人気モデルQAC-202Gの後継機種に当たります。先行リリースされた、マイクケーブルのQAC-222を楽器用、特にエレキギターに向けて調整してあるそうです。
高音域が綺麗にでつつ、ローミッドも太いレンジの広いサウンドが特徴です。太いと言っても決してブーミーな印象はなく、アンプのEQツマミがしっかり、数字通りに機能してくれる印象を受けます。
シースの硬さ、材質がBELDEN寄りなので、パッチケーブルには厳しそうです。
特徴的な赤のカラーリングが気になる方は、メッシュチューブを被せましょう。
OYAIDE / G-SPOT CABLE
こちらもOYAIDEからG-SPOT CABLEです。過激な名前ですね(既製品紹介でも同じこと言ってるかも)。
中低域と高域に心地よいピークがあり、シングルコイルのギターでロックを演奏するにはベストな選択の1つではないでしょうか。
シースの柔軟性にも優れていて、自在に巻くことが可能です。
派手なシースカラーとペトペトした手触りが苦手な方はメッシュチューブを使用しましょう。大見出し直下の画像はこのG-SPOT CABLEに黒のメッシュチューブを被せたものです。
自作パッチケーブルにオススメのケーブル
パッチケーブルは既製品だと長さやコネクタの向きの制約が大きく、ボード内の取り回しが困難なことが多いため、足元にエフェクターを多く並べる方には自作を強くオススメします。
現在、私は足元にほぼエフェクターを置かないのですが、元は足元を組み替えるたびに、ぴったりの長さのパッチケーブルを自作するのが趣味みたいなものでした。
最近はパッチケーブルにはGEORGE L’Sなどのソルダー(ハンダ)レスケーブルが多く出回っています。加工の楽さや手軽さの面ではハンダを使用するケーブルよりもとっつきやすいために流行っていますが、長期的な目で見ると銅が直接空気に触れる面積が少ない(=酸化しづらい)ことでハンダでコーティングされているケーブルの方が有利になります。
個人的な見解ですが、長くても30cmほどのケーブルでは、よほど粗悪品でも使用しない限り聴感上の音質差はほとんど感じられません。実際に問題になってくるのは、エフェクターの台数が多く、それらが直列に繋がっていて、ケーブル総長が3mとか5m以上になってくる場合です。
しかし、スイッチャーも手軽に入手可能な時代に3~5mも直列にエフェクターを繋ぐ方はあまりいません。
エフェクターが多数ある場合の音質的な問題は、電気的な接点数の増加による送電ロスや、ハイインピーダンスラインの引き回しによる音痩せ、電源経由のノイズ混入、などに起因するものがほとんどです。
音質向上やノイズ対策にパッチケーブルを入れ替える、ということが効果的に作用する可能性はあまり高く無いことをあらかじめご了承ください。
CUSTOM AUDIO JAPAN / CAJ KLOTZ Patch Cable
CUSTOM AUDIO JAPAN / CAJ KLOTZ Patch Cable
CAJのパッチケーブル用シールドです。ケーブル自体を製作しているのはKLOTZ(ドイツのケーブルメーカー)です。画像では伝わらないですが、このケーブル直径約4mmとかなり細く、しなやかなので、取り回しの点で不安がありません。
ここまで細くできたのは、パッチケーブルと割り切ることでマイクロフォニックノイズ(ケーブル自体が動くことで発せられるノイズ)対策の塩化ビニール層を排除したことによるものです。パッチケーブルであれば演奏中に叩きつけられることは無い、との判断でしょう。実際に試していませんが、演奏中のシールドで縄跳びをしたときにノイズが出るか出ないか、の違いと思って頂ければ大体合ってます。
塩化ビニール層を排除したことで、ケーブルの持つキャパシタンス(静電容量)を低下させることにも成功しています。一般的にキャパシタンスが大きい回路上では高音域が劣化する傾向が強いため、音質面でも有利なケーブルと言うことができます。短いパッチケーブルでの伝送中ノイズや音質劣化も塵も積もれば山となるので、きちんとしたものを使用するのがよいですね。
GEORGE L’S / 155 EFFECTS KIT
ソルダーレスパッチケーブルを自作と言うか、という問題は置いておきまして、ソルダーレス界のパイオニアGEORGE L’Sのパッチ製作キットです。約3mほどのケーブルに、L字型コネクタもケーブル換算で5本分付いてきます。
こちらも細く、取り回しが非常に良いです。
前述の通り、大気との接触面積の関係で長期的に見ればハンダコーティングが無いソルダーレスは不利ですが、ちょこちょこボードを弄る方には手軽さの方が優先されるべきなのかもしれませんね。
自作スピーカーケーブルにオススメのケーブル
シールドほど選択の自由度は高くないですが、楽器の音はスピーカーケーブルでもコントロールすることができます。
楽器用アンプヘッドをお持ちの方は、この部分にもこだわってみてもいいかも知れません。
また、このカテゴリーでは音響システム用、楽器アンプ用、ホームオーディオ用のスピーカーケーブルが混在しています。それぞれに適した容量、特性についても合わせて紹介していきますので参考にして頂ければ幸いです。
BELDEN / 9497
BELDEN 9497、通称ウミヘビはギターアンプヘッド〜スピーカーキャビネットのケーブルの定番です。
ギターサウンドのキモである中域にフォーカスしたタイトなサウンドのケーブルで、Marshallアンプで王道ロックサウンドを出すにはオススメのケーブルです。ベースアンプに使用するには少し低域の表現力に欠けるかも知れません。
フルレンジの周波数特性が優れている訳ではないので、音響やホームオーディオには向いていません。
BELDEN / 8470
こちらもBELDEN製、8470です。
同社の9497を王道ロックサウンド向きとするなら、こちらはよりモダンなロックサウンド向きのケーブルと言うことができます。
低域のレンジ感は9497よりも広く、多弦ギターでもローエンドまで落ちることなく出力してくれる印象です。9497より低域が拡張されている分、ベースアンプにもオススメできます。
こちらもフルレンジ信号にはあまり向いておらず、音響用やホームオーディオ用としては厳しそうです。
CANARE / 4S6
コンサート・ライブ音響のド定番、CANAREの4芯スピーカーケーブルシリーズから4S6です。
癖の無いフラットな特性で何にでも使えるスピーカーケーブルです。また、ライブ会場など過酷な環境で使用されている強度面の信頼性が特徴として挙げられます。
ギターアンプやベースアンプにも問題なく使用できます(多くのライブハウスで使用されています)が、全帯域に渡っての優秀な周波数特性を生かして、音響用、ホームオーディオのエントリークラスとしてオススメできます。
また、4S8、4S11と上位のケーブルが存在しますが、大きな違いはケーブルに流せる電流の容量とケーブル抵抗値だけです。基本的に楽器アンプやホームオーディオでは最も小さい4S6で十分足りています。
フルレンジで600Wを超えるような出力が必要な場合には4S8を使用した方が安全です。
OYAIDE / ACROSS 3000
一気に価格帯と敷居の高さが跳ね上がります。OYAIDEのACROSS 3000です。オヤイデ電気謹製の精密導体102 SSCを使用したスピーカーケーブルです。
資料によると、導電率は102.3 %IACS(!?)とのことです。100%を超える意味が全くよくわかりませんが、以下ご参照ください。
- IACS(international annealed copper standard)
- 電気抵抗(又は電気伝導度)の基準として、国際的に採択された焼鈍標準軟銅(体積抵抗率: 1.7241×10−2 μΩm)の導電率を、100%IACSとして規定。
- Wikipedia – 電気伝導率より
私の不勉強で大変なご迷惑をおかけしますが、これによりわかることは、『とっても電気を通しやすい』ということではないでしょうか。
また、構造上の特徴として、ケーブル内部に空気の層があり、それにより導体とシース間を2重に絶縁しています。ケーブルからくるノイズからの防御策を変えたことで、静電容量を大幅に低下させることに成功しており、優れた高域特性を誇っています。
実際にライブ会場で引き回したことがないので音響用、楽器アンプ用としての評価はできませんが、一部中空構造ということで、強度面では不安があるのが事実です。楽器アンプ用として使用する分には踏まれたりする心配はないですが、キャスターに轢かれる可能性は否定できません。
ホームオーディオ用としては全帯域に癖がなく、レンジが非常に広いのでオススメできるスピーカーケーブルです。
自作マイクケーブルにオススメのケーブル
DTMで音楽製作をしている方でもボーカルをはじめとした生楽器の録音にはマイクを使うことになります。
当然マイクケーブルを使用する訳ですが、楽器のシールド同様、マイクケーブルでも録り音の音質は大きく変化します。また、ちょうどいい長さと言う点も重要になってきます。マイク自体のサウンドキャラクターを活かすために、楽器用のケーブルに比べてケーブル自体の味付けが少なくレンジ感が広いケーブルが好まれる傾向にあります。
また、ライブ会場でも多くのマイクケーブルを使用していますが、宅録で使用する環境よりもかなり過酷な環境に晒されているため、強度も重要な選定基準になります。
CANARE / L-4E6S
コンサート・ライブ会場でのド定番4芯ケーブル、CANAREのL-4E6Sです。マイクケーブルでもCANAREは基準になっています。
基準になるくらいなので、当たり前なのですが、音質面では普通です。特筆すべきは強度面で、そうそう破断することはありません(ケーブルが破断すること自体稀ですが)。取り回しにも問題なく、どの位置のマイクにでも気軽に使用できます。
レコーディングでも特に狙ったサウンドがない場合には、このケーブルを使用することもあります。
他のマイクケーブルの基準となるケーブルなので、1本持っておいてもよいでしょう。また、カラーバリエーションも豊富です。
BELDEN / 8412
シールドの項でもご紹介しましたが、BELDEN(ベルデン)の8412です。
中低域の芯の強さはマイクケーブル界でも特徴的です。骨太アメリカンサウンドの源流はこのケーブルにも一因があると考えて間違いありません。バスドラムやベース回線など、太いサウンドを狙って行きたい時には最適なケーブルになります。また、重心の低い男性ボーカルにも合っています。
ケーブルの作成しづらさは前述の通りですが、XLR端子の方が空間的に余裕があるため、ストレスになることはあまりないと思います。
シースが硬くて汚れが目立つため、ステージ上でボーカルマイクなどケーブルを引きずるような使い方は避けておきたいところです。
MOGAMI / 2534
MOGAMI(モガミ)の2534もオススメのマイクケーブルです。
シールド線が解き易く、緩衝材も樹脂製なので作業が非常にスムーズに進みます。
サウンド面では、味付けがないながらにレンジ感が広く、CANAREのL-4E6Sと共に標準的なケーブルとして使用可能です。どちらかというと、コンサート・ライブ会場よりもスタジオで多く見かけるケーブルですね。
カラーバリエーションも豊富で、各種ケーブルを色分けしたい際にも便利です。ただ、ちょっとカラーリングがパステルチックというか、鮮やかなので、好みの別れるところかもしれません。
こちらもサウンドの基準として1本作っておきたいケーブルです。
OYAIDE / QAC-222
先に紹介したQAC-222Gの元となったマイクケーブルです。
QAC-222Gは楽器用に特性を付けられていましたが、QAC-222は特性にクセがなく、高域のレンジが非常に広い万能ケーブルと言うことができるでしょう。レンジが広いため、CANAREやMOGAMIに比べると高域が伸びて聞こえてきますが、耳障りになることもなく自然に聞かせることが可能です。
電源ケーブルにオススメのケーブル
音声用のケーブルだけではなく、電源ケーブルも自作可能です。
意外と軽く見られがちな部分ですが、特にアナログ機器については最も音質に影響を与える部分と言っても過言ではありません。ギターアンプの歪みサウンドでは、電源ケーブルによって倍音構成に変化があるため、歪み感の調整に利用することも可能です。
また、既製品には1.8mの製品が多いのですが、微妙に足りないことも少なくありません。そういった場合にも長さを自由に決められる自作ケーブルは有利になります。
注意点として、音声用ケーブルと異なり、流れる電圧がAC100Vと大きいため、作成後のチェックは特に念入りにする必要があるという点です。ショートしたケーブルを使用するとブレーカーが遮断されたり、火災の原因になることも考えられるため、使用前にテスターなどで確実にチェックを行いましょう。
OYAIDE / BLACKMAMBA V2
オヤイデのBLACKMAMBA V2は同社開発の精密導体102 SSCを使用した高品位な電源用ケーブルです。
シースの内側に銅箔テープによるシールドがされていて、外部からのノイズに強い構造になっているため過酷な電源環境でもノイズの侵入を最小限に抑えることが可能です。
銅箔テープがシース内部にあるのと、20A対応のために芯線自体が太いので、シースがかなり固めです。そのため、安心感はあるのですが、ケーブルの取り回しはあまりよくありません。使用する環境によっては致命的になりうるのでご注意ください。
使用する際には同社のコネクタと組み合わせて使用するのがオススメです。
その他の機器接続用にオススメのケーブル
オーディオインターフェース〜ミキサーや、ギター用プリアンプ〜オーディオインターフェースを接続するケーブル、ラックの内部配線なんかも自作してしまいましょう。
特に、宅録環境やラック内部では各機器間の距離は設置場所によって決まっていることが多く、動かすことがない機材に関してケーブルが余っていると美観を損ねます。ホコリの温床にもなるので、長さを自分で決められることは大きなメリットです。
また、PCDJ用のケーブルなど、持ち出して使うことが多いものには付属のRCAケーブルよりも高品質なケーブルを自作して持っていくことでサウンド面で優位に立てるのでオススメです。フラットな特性という点ではマイク用のケーブルを流用するのがよいのですが、RCAコネクタには空間的な制約もあり、太いケーブルを使用しづらい点があります。
iPadなどのタブレットを使用してDJ機器の省スペース化を図っても、ケーブルがかさばったり重くなってしまっては本末転倒なので、適切なケーブルをチョイスしましょう。
BELDEN / 88760
BELDEN 88760は外径4mmほどの細いケーブルです。Yケーブルや2対のケーブルを作成する際にも、かさばることがなく、便利に使用可能です。
アルミラップでしっかりとシールドされているため、ノイズにも強く、様々な局面で活躍してくれます。
難点(?)は、BELDENラインナップ最強の硬さです。ケーブル自体が自立します。カッターの刃もなかなか入って行きません。
しかし、引き回しを考えなくてはいけないシールドやマイクケーブルではシースの硬さはデメリットの方が大きかったですが、ラックの内部配線などでは配線の固定がしやすいなど、メリットも多くあります。
CANARE / L-2B2AT
CANAREのラック内部配線用ケーブルL-2B2ATです。シールドはアルミラップを採用していて、2芯+ドレンワイヤで結線を行うタイプのケーブルです。
外径約3.2mmとかなり細く、ステレオミニコネクタにLR2本分のケーブルを挿しても余裕があります。
硬さに関してもBELDENほど頑固ではなく、扱いやすいケーブルと言えるでしょう。
3行でまとめると
- 自由な長さでケーブルスッキリ!
- 適したケーブルを使うことで音質UP!
- 既製品より安価に仕上げられる!
最後に
今回は、自作ケーブルを作る際にオススメのケーブルから1m単位で入手可能なケーブルをご紹介してきたのですが、100m単位のリールで購入すればさらに割安になるケーブルが多いです。
まぁ、100mも要らないという方が多いと思い、今回のラインナップをご紹介させて頂いた次第です。
ケーブルの製作方法は下記リンクをご参照ください。
今回紹介したもの以外でも使用ケーブル、コネクタがお決まりでしたらContactよりお問い合わせ頂ければ、電源ケーブルやデジタル用ケーブル含めて製作することが可能です。
また、ケーブルの選定なども含めてご相談もお受けしておりますので、お気軽にどうぞ。
当ブログのFacebookページです。
少しでも皆様のお役に立てたら「いいね!」していただけると歓喜します。
ギターシールドに2芯+シールドのケーブルを使う場合に、白線をシールドに落とす理由がわからないのです。
赤線と白線を一緒にセンターに使った場合と比較して、音質やノイズに明確な差が出るのでしょうか?
kogoさん
コメントありがとうございます。
多芯ケーブルでギター用シールドなどのアンバランスケーブルを作成する場合に、XLRケーブル作成時に使用するコールド線をどう使うかには諸説あります。
当ブログでご紹介している、コールド線とアースを結線して使用する方法以外に、ご指摘のようにホット線とまとめて使用する方法、そもそもコールドをどこにも結線しない方法、コールドとまとめた上でギター側では結線し、アンプ側ではシールド線を浮かす方法など様々です。
当然、ケーブルの断面積が変わるので、電気的、音質的にも変化はあります。
お気になされている、どの方法が良いかという部分は個人の感覚によるところが大きく、恐縮ながら明言することが困難です。
こちらでシールドとまとめてアースに落とす結線方法をご紹介している理由は大きく分けて2つの理由によるところです。
一つ目の理由は、メーカー製の規制品ケーブルのほぼ全てがコールド線をシールドとまとめて作成している、というものです。
メーカーが作成している方法が、所謂メーカー推奨の使用方法であるという考えに基づいています。
二つ目の理由は、万が一ケーブル内でシールド網が断裂してしまった場合への対処というものです。
コールド線と束ねてあれば両端子間で導通は確保できていることと、両端でシールド網と接しているため即座にノイズから保護されない状態に陥ることがありません。
とは言っても、色々な方がいろいろな方法を推奨しているので、余裕があれば試してみるのも面白いかも知れませんね。
せっかくいただいたコメントにバシっとお答えすることができず申し訳ないですが、参考にしていただければ幸いです。