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TRAKTOR KONTROL S2 Mk3レビュー!6つの進化で快適DJを

今までの記事とは大きくジャンルが異なりますが、最近PCDJ機器をを新調したので、使用感などをお伝えして行こうと思います。

今回はタイトルにもある通り、Native InstrumentsのTRAKTOR KONTROL S2 mk3についてご紹介してまいります。

以前よりPCDJには同社のTRAKTOR PRO 2とTRAKTOR KONTROL S2(Mk1)を使用していたのですが、長年の使用でジョグホイール周りの挙動がおかしくなってきたのと、ソフトウェアがTRAKTOR PRO 3に更新になる時期だったので旧モデルを修理するのではなく、思い切って新型に入れ替えをしてみました。

TRAKTOR KONTROL S2 Mk2を飛ばしているので、Mk2から可能になった操作も含めてMk3の使用感をご紹介していきます。



目次

TRAKTORとは?

Traktor

TRAKTOR(トラクター)とはNative Instruments社からリリースされているDJソフトウェアのことを指します。

DJソフトウェアとは2つ〜4つのデッキを切り替えながら再生することで、音楽を途絶えさせずに流し続けること(いわゆるDJプレイ)が可能なソフトウェアのことを指し、DJソフトウェアを使用したDJプレイや、環境のことをPCDJと呼びます。

DJ_Booth

ものすごく大雑把に説明すると、上の画像のようなDJブースの機能がノートパソコン1台に収まっている、と考えていただければイメージとしては正解です。

また、CDJ(DJプレイ用のCDデッキ)を使用する場合、別のCDの曲を使うときは、都度CDを入れ替えて、アタマ出し(再生を始める位置を決めること)をして、前の曲とテンポを合わせてから再生して、曲同士のオフセット(小節位置のズレ)を解消して、という手順を踏まなくてはならないのですが、PCDJではほとんどの行程をDJソフトウェアに任せることが可能です。

現在、ほとんどのクラブのメインシステムで使用されているPioneerのCDJシリーズには、USBメモリなどの記憶デバイスから直接曲を読み込み、テンポを可視化して再生する機能が備わっていますが、詳細なテンポの調整やオフセットの解消は手作業になります。

DJソフトウェアには、他にもSerato DJやrecodboxなどがありますが、私はTRAKTORをはじめに導入したので、とくに他と比較したり、考えることもなくTRAKTORを使用しています。他の便利さを知らないからか、不便に感じたことは特にありません。

TRAKTOR PRO 3

traktor2

それではまず、ハードウェアのご紹介前に、まずは新しくなったTRAKTOR PRO 3ソフトウェアの特徴から簡単にご紹介していきます。

以前のTRAKTOR PRO 2ソフトウェア同様、2〜4デッキで2デッキ+2リミックスデッキなどのレイアウト変更が可能な点や、Fxブロックなど、基本的な部分は踏襲しています。

他のDJソフトウェアでもそうだと思うのですが、画面上部の時計表示やPC本体の電源状況インジケータ、コントローラーの操作状況インジケータが地味に便利で、転換時や時間の確認がスムーズに進みます。

PCDJソフトウェアはアップデートで大きな仕様変更が行われることが多々あります。また、リリースからしばらくはスパンも短いことが多いので、導入を検討されている方は、最新情報をNative Instruments社のホームページでしっかりと確認するようにしてください。

Native Instruments Digital DJingページ

TRAKTOR PRO 2からの変更点

では、ここからはTRAKTOR PRO 2からTRAKTOR PRO 3での主な変更点、追加になった機能について確認していきたいと思います。

と、偉そうに言いましたが、一般的に、DJスタイルにもよりますが、DJソフトウェアの全機能を使用したプレイをしているDJの方が稀で、当然私も全ての機能を自分で使用しているわけではありません。

公式ページ上の情報を参照にしている点も多々ございますことをご了承ください。

ユーザーインターフェースの更新

この点は、アップデートしてすぐに気づきました。全体的な配色が一新され、非常に見やすい画面になっています。

特に、CUEポイントの種類ごとの色分けが綺麗で、表示面積も増えているため、画面を凝視して確認することもなくCUEを参照できます。これについては、バックライト付きのコントローラーになったことも大きいのですが、ソフトウェアの情報量が増えて見やすくなった点も非常に評価できます。

Mixer Fxの実装

TRAKTOR PRO 3には、Pioneer DJMシリーズのSOUND COLOR FX的な、ワンノブで使用可能なFxが備わっています。あらかじめ、8つのエフェクトと3つのフィルターから使用するエフェクトを決めておき、1〜4の4つのエフェクトスロットに登録しておいて使用可能です。

実は一番気になってたのはこの機能で、使用してみた感じもよい感じでした。

今までは、フィルターで低域をロールオフさせつつ、2曲を並走させて、曲を入れ替えながらマスターFXのフランジャーを片方のデッキだけに使用して………、とやっていたところが、フランジャー+フィルターがワンノブで使用可能なため、余裕を持って使用可能です。

まだ全てのエフェクトを使用した訳ではありませんが、手軽に使用できるエフェクトとしては必要十分なデキだと思います。

TRAKTOR SCRATCHの機能統合

TRAKTOR PRO 2までは、DVSを使用したTRAKTOR SCRATCHは別ライセンスでしたが、TRAKTOR PRO 3からはライセンスが含まれています。別途デジタルヴァイナルは必要ですが、随分と敷居が下がった用に感じますね。

個人的には、TRAKTOR SCRATCHについて、存在と構造は知っていても使用したことがないので、なんとも言えませんが、実質、破格でTRAKTOR SCRATCHを使用可能という点はCDJやLPとPCDJを併用してプレイしているDJにはかなりありがたいのではないでしょうか。

テンポシフト時の音質向上

こちらについてはHPに記載があったので、TRAKTOR PRO 2をインストールしているマシンと並走させて実際に試して見ました。

確かに、キーロック状態でテンポを大幅にシフトした際に、TRAKTOR PRO 3の方が原型を留めやすい印象はありましたが、個人的にはそこまで大幅なテンポシフトを行うことがないので実プレイ上ではハッキリとした効果は感じられなかった、というのが正直なところです。

Reverse機能の実装

ソフトウェア上でREVキーをクリックホールドしたり、TRAKTOR KONTROLハードウェアのRevキーを押している間は、該当デッキが逆再生状態になります。また、逆再生中は自動的にFLUXモードがONになり、通常再生している状態での時間軸上にジャンプできます。

これは、FLUXモード側の仕様なのですが、裏側で正常な時間軸を走っているデッキが、他のデッキとのシンクに使用されるため、複数デッキが並走している状態でも時間軸上での相対的な位置関係を保つことが可能です。

FLUXモードをうまく利用することで、繋ぎの際に繋ぎ先の曲の印象的なフレーズをサンプルのように叩きながら繋ぐ、など他の環境では事前に素材を作って置かなくてはならないようなプレイも現場の思いつきでやってみることができます。もちろんミスっても相対的な位置は保たれている安心感があります。

改良されたリミッター

オートゲインを常用して、かつ、圧がありそうな曲はマニュアルゲインで下げたりしながらプレイするので、あまり曲ごとに音量差が出ないようになってしまっているのですが、せっかくなのでガンガンリミッターまで振らせて検証してみました。

2曲をEQなしでフェーダードンつきまであげてリミッターかかりっぱなしにすると、当たり前ですが、ビートの強弱に合わせてポンピングします。が、低域をカットしながら実用的な範囲で突っ込むぶんには潰れている艦はありつつも派手なポンピングをすることなく、クリアさを保ったまま音量調節がなされている印象を受けました。



TRAKTOR KONTROL S2 Mk3

s2_over暗い場所で撮影したので、かなり明るく写ってしまっていますが、実際にはもう少し控えめな光量です。

PCDJでは画面の中の操作子に直接触れることができないため、DJソフトウェア単体では操作が非常に困難です。

また、DJプレイでは前の曲を再生中に次にかける曲をお客さんには聞こえず、自分では聴ける状況を作る必要があります。

この2点を同時に解決可能なのがオーディオインターフェース内蔵型のPCDJコントローラーです。TRAKTOR KONTROL S2 Mk3はTRAKTOR KONTROL S2という機種の第三世代にあたり、ステレオ2系統の出力を持つオーディオインターフェース内臓PCDJコントローラーです。

ここからは、S2の先代(Mk2)と先々代(Mk1)からの変更点をみていきます。

TRAKTOR KONTROL S2(Mk1/Mk2)からの変更点

s2_1

第一世代から第二世代は基本的なレイアウトは変更がなく、バックライト付きCUEに変更になったり、FLUXモードなどソフトウェアのマイナーアップデートで実装された機能のコントロールが追加になったりした位の印象ですが、今回のアップデートはかなり大きな変更点が多く見受けられます。

以下数回使用してみて気になった変更点をズラッと羅列していきます。個人的な感想として良くなったと思う部分には◯を、イマイチだと感じる部分は△を、どちらでもよいと思う部分には無印でお届けしていきます。

先にお断りしておきますが、以下の評価は全くの個人的な見解に基づくものです。当然Native Instruments社は多くのユーザーフィードバックを得て開発に望んでいるので、多くのユーザー、著名なユーザーの希望が取り入れられていることをご理解ください。

また、ここで取り上げている機能の多くは上位機種のTRAKTOR KONTROL S4に実装されていたりもします。製品ラインナップとして、エントリークラスのS2と上位機種としてのS4を分ける狙いがあったことに間違いはありません。ご購入を検討されている方はS4の機能とサイズについてもお調べになることをオススメいたします。

FX1/2コントロールが廃止された

旧モデルの上段に備わっていたFX1/2コントロールは廃止されました。これでMixer Fxが搭載されてなかったら導入していません(笑)。

個人的にはEDMスタイルのDJさんたちよりもエフェクトを使用することが少ないので、Mixer Fxの手軽さに軍配が上がっている感じです。コントロールノブが無くなった分、コントローラー自体の縦幅が縮まり、当然軽量化にも繋がっているので、ここについては特に問題は感じていません。

上位機種のS4には、引き続きFX1〜4コントロールが備わっているので、エフェクト多用派の方はS4の方が良いかもしれません。

出力端子がRCA+ミニステレオになった

ここについては特段問題ではないのですが、使用していたケーブルがフォーンーRCAのケーブルだったために作り直しになりました。旧モデルにもRCA端子は備わっていたのですが、Booth MonitorとMAIN OUTの切り替え式になっているためにRCA側の方がスイッチ1つ分接点が多いこと、端子自体の絶縁性能の点からフォーン側を使用していました。

念のためテスターで当たってみたのですが、出力バッファはステレオミニとRCAで別に組まれているようです。アースは共通でした。

上位のS4ではXLR出力とRCA出力が備わっています。入力端子も生かしてミキサーとしても使用可能なクラスになっていますね。

ブースモニター出力が廃止された

上記の通り、出力端子変更の影響かブースモニター出力が廃止されました。

大会場で回すこともほぼなく、ヘッドホンで事足りるため、使用したことのない機能だったので困ることはありませんでした。

S4ではフォーン端子でブースモニター出力可能です。

△テンポフェーダーのストロークが短くなった

元々Mk1でもCDJに比べると半分以下のストロークでしたが、Mk3はさらにそこからストロークが短くなってしまいました。

省スペース化の煽りを受けて苦渋の選択とは思いますが、微妙なテンポ操作がかなりやりづらくなっています。この点は、基本的にBeat Syncを使用して繋ぐことを前提にされている方には大きな問題にはならないかも知れませんが、BPMが一定ではない曲中にこっそりとテンポを変えて行くような使用方法をされる方は、慎重なフェーダー操作が求められます。

また、TEMPO RESETボタンも廃止されたため、一時的にSyncを解除して原曲のテンポで使って次のトラックから元に戻す、などの使用方法をとる場合に、テンポフェーダーでセンターを狙ってやる必要があります。

S4では安心のロングフェーダーで、TEMPO RESETもオミットされていません。

△ヘッドホン端子がミニステレオになった

これはちょっと理由がわからないのですが、もともとステレオフォーンだったヘッドホン端子がミニステレオ端子に変更されています。使用しているイヤホンやヘッドホンは変換プラグで端子を変更可能ですが、やはり、強度の点で若干の不安が残ります。

また、CUE/MIXノブやヘッドホンボリュームノブが手前側のヘッドホン端子に近い場所から、コントローラーのど真ん中に移動されています。通常一回決めたら触らないノブを特等席に配置する必要については疑問が残ります。旧モデルでは押し込み式のノブを採用していて、不意に回ってしまうことが無いようにされていたのですが、私の使い方が特殊なのでしょうか。

ここもS4ではステレオフォーンとミニステレオ2つの端子がついています。S2については、細かいところですが△です。

△GAINノブがアナログ式になった

アナログ式ち言っても、実際にはアナログゲイン回路ではないですが、以前の相対パラメーター送信式のエンコーダーから、絶対値を持ったノブに変更になりました。これについてはS4も同様です。以前のモデルはフィルターとShiftで切り替えながら使用していましたが、Mk3ではフィルターノブが独立したためにこういう仕様になったのでしょうか。

センタークリックもない上にソフトウェアとハードウェアで値が異なる場合にはハードウェア優先なので、とっさにGAINを下げたり、GAINで繋いだ後のデッキに次のトラックをロードした時に戸惑いが隠せません。慣れれば解消できる範囲とは思いますが、ここは無念の△です。

△ノブの軸が90度ズレた

多くの方にとっては全くどうでもいいポイントだと思うのですが、私は操作性の向上とオリジナリティの表現(?)のために、DJコントローラーのノブをChroma Caps製のノブに交換して使用しております。

無限に回るロータリーエンコーダーについては、軸の向きはどうでもよいのですが、盤面とノブに目盛りが振ってあるノブの軸がズレていると、当然指し示している値もズレることになります。

S2 Mk3の公開情報には、ノブの向きは公開されていませんでした。が、実際にノブを旧モデルから移設しようとした際に軸のズレに気づき、元々在庫がほとんどないChroma Capsを血眼で探す羽目になりました。

また、本当に細かいことですが、フェーダー軸のサイズも小型のものに変更されています。コンバージョンブッシュと呼ばれるパーツもあるにはあるのですが、全く手に入る気配がないので、フェーダーのコマに樹脂を流し込んで溝を切り直しました。

個人的なこだわりポイントだったので多くの方にはどうでもいいことは承知の上ですが、もし同じこだわりを持っている方がいらっしゃったら注意が必要です。

◯ジョグホイールが大型化した

ジョグホイールが大型化したことでサーチが非常にやりやすくなりました。スクラッチをする方も先代よりはやりやすくなっているかと思います。また、ジョグホイールの表面にタッチセンサーが搭載されているため、素手で触ってさえしまわなければ、誤操作を防ぐことが可能です。

個人的なことで恐縮ですが、もともとジョグホイール周りの不調で買い換えたために喜びもひとしおです。

S4はトルク調整可能なモータードライブジョグホイールが搭載されています。使用目的にもよりますが、モーターの重量を考えるとS2には搭載されなくてよかったと思っています。

◯EQ下部に独立したフィルターノブが実装された

s2_mixfx1〜4の4つのエフェクト・フィルターを切り替えてワンノブで使用可能なMixer Fx

これも大きな改善点です。以前のモデルでは設定でGAINノブとフィルターノブの動作を切り替えながら使用する必要がありました。プレイ中にもう一方の機能を使用する場合にはShiftキーを押しながらノブを操作する必要があったため、私の環境ではGAIN操作時に両手が塞がってしまっていました。

S2 Mk3のFilterノブはMixer Fxと共通のノブになっています。どちらかというと、正確にはMixer Fxの一つにFilterを選択することになります。

ソフトウェア上では4つのエフェクトとは別に何も選択されていない状態でフィルターがアサインされているので、今後のアップデートでもしかしたらフィルター+A〜Dのエフェクトが切り替えられるようになるかも、と思って期待しています。

画像の通り、ノブが追加になった煽りかヘッドホンCUEが小さくなっています。若干残念なポイントですが、メーター直上なので、押し間違うことはなさそうです。

ちなみに、S4ではFilter+4Mixer Fxとなっています。

◯HOTCUEが4→8になった

s2_hotcue2大型化・全面バックライト付きに進化して視認性が大幅に向上したHOTCUE

もともとTRAKTORのHOTCUEは、コントローラー上では4つでもソフトウェア上では8つありました。しかし、曲を行ったり来たりする時にPCのトラックパッドを使用する必要もまたあったわけです。

後輩DJ曰く「DJプレイ中にノートPCを触っていると、お客さんにはノリノリでメールのチェックをしているように見えてしまう。」とのこと、この意見に非常に共感した私は、それ以降可能な限りPCを触らないDJプレイを心がけています。

前述のFLUXモードを使った再生位置のジャンプと、そこからの復帰が容易になったことを考えると全てをHOTCUE的に使用するだけでなく、いくつかは曲の印象的なパートを用意しておくのも面白そうです。

また、第二世代からHOTCUEボタンの全体がバックライト式になったことも◯です。CUEの種類で色分けされるので、非常に視認性が高く、ながら作業でも叩き間違いがありません。

◯左右のデッキ同じレイアウトになった

通常、Pioneer製のDJミキサーDJMシリーズの両サイドに、同じくPioneer製のCDデッキCDJシリーズを配置すると、左右のデッキは同じレイアウトでCUE/PLAYボタンやテンポフェーダーの位置は左右対称になりません。

旧モデルをはじめとして、PCDJコントローラーでは左右対称のレイアウトになっている製品が多く、DJの基本とも言われるPioneer製品を使用したプレイ時に違和感を覚える配置になってしまっていました。

TRAKTOR KONTROL S2 Mk3ではこの点が解消され、DJMの両側にCDJを置いた時と同様の配置になっています。キーの位置やジョグホイールの位置、サイズなど明らかに意識はしているのだと思いますが、いい変更点だと感じました。

慣れないうちは、左側のデッキのテンポフェーダーに手を引っ掛ける事もあるかもしれませんが、この配置になれておくことで環境が変わってもDJプレイができるようになりますね。

◯BROWSEノブが2箇所に実装された

左右のデッキレイアウトが統一されたことで、BROWSEノブも2箇所に実装されました。

旧モデルではど真ん中に1つBROWSEノブがあり、その下にあるスイッチでそれぞれのデッキに読み込んでいたのですが、少々混乱している状況では誤って今回っている方のデッキのLOADを押してしまうこともありました。「再生中のロードを禁止」していたので、音が止まることはなかったわけですが、冷やっとするタイミングもありました。

BROWSEエンコーダーの直下にリストのサイズ切り替えスイッチとデッキにロードするスイッチがついているので、少々の混乱で押し間違えることはなさそうです。押し間違えるレベルで混乱してしまっている場合には、冷静になる努力をしましょう。

◯とても軽くなった

購入前にはあまり気にしていませんでしたが、これが最大のメリットな気がしています。

第一世代と第二世代は堅牢な印象のアルミヘアライン仕上げがなされたトップからバックパネルに至るまで金属の重厚なボディでしたが、第三世代は積極的に樹脂製に切り替えられていて、非常に軽量に感じられます。

強度についてはこれから使用して行く中で見て行きますが、持ち運びについてはとても楽になりました。

第一世代、第二世代が約2.6kg、第三世代が2.36kgとスペック上は240g程度しか軽くなっていない(逆にびっくりしました)のですが、持った感じや背負ってる感じではもっと軽量な印象を受けます。

また、サイズは縦幅が第三世代が小さく、横幅は第三世代の方が大きくなっています。

s2_hikaku2縦幅は第三世代の方が小さいです。
s2_hikaku1横幅は第三世代の方が若干大きいです。

並べるとこんな感じになります。

買って良かったと思う点

s2_1フェーダーとノブはChroma Caps製、白っぽいのは蓄光ノブですが画像では光って見えないですね。

以前よりFLUXモードとか、EQ下部の独立フィルターノブとか、片手でGAIN調整とか、やりたくてもやれない、とっさに思いついてもPCのトラックパッドで操作しなくてはならない、と言った、小規模なストレスを抱えながらプレイしていたのですが、そのほとんどの部分はTRAKTOR KONTROL S2 Mk3で解決しました。

変更点を改めて見てみると、△をつけている項目はハードウェア側の変更点で、そのほとんどは購入前からわかっていたことなので特にストレスを感じる事もなく使用しています。ノブだけは苦労しましたが…。

また、実は背面にはiPad端子というものがあって、2018年12月現在、公開情報はないものの、今後のアップデートやソフトウェアの対応などで、iPad DJのコントローラーとして使用できたり、逆にiPadを使ってTRAKTORの機能を拡充できたりするのかも、と思うと期待せずにはいられません。
Native Instruments / TRAKTOR KONTROL S2 MK3
Native Instruments / TRAKTOR KONTROL S2 MK3

また、前述の通りですが、おそらく、Native Instruments社の商品展開的にS2はエントリークラスとしての位置付けが旧モデルよりも強くなったのではないかと推察されます。その分、価格面でもS4と明確な差が出ていますし、重量もおよそ2倍の差があります。S4の方がオーディオエンジン部分も含めて高性能なのは間違いないのですが、製品の位置付けを考えるとユーザー側でしっかりと考える必要がありそうです。
Native Instruments / TRAKTOR KONTROL S4 MK3
Native Instruments / TRAKTOR KONTROL S4 MK3

配信用のホームユースや常設機材として使用するにはより多機能で操作性が高く、TRAKTORと連動したミキサーのように使用できるS4の方が優っている点が多いですが、私は、S2をあくまでもポータブルDJツールとして考えているので、持ち運びの利便性を最優先してこちらを選んだのは正解だと思っています。実際にS4をポータブル用途で使っている方には失礼ですが、私にはあのサイズは持って歩けません。



3行でまとめると

  • ジョグホイールの操作性向上!
  • 独立Filterノブ追加!
  • TRAKTOR PRO 3との親和性!

最後に

今回はちょっと趣向を変えてPCDJコントローラーについての記事でした。

実は長年のTRAKTORユーザーなのですが、レビュー的なことはしたことがなかったのでお届けして見ました。

楽器やDTMでもそうですが、使用ギアを更新すると(その直後だけ)やる気が湧いて、練習や作業に熱が入るのは私だけでしょうか。今回については、記事にしようと考えて更新したので、メモとか取ったり、検証とかして見たりしたので、結構楽しく使い慣れることができました。

宛先は不明ですが、感謝しています。ありがとうございました。

 


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