MIXをする際に最初に取り掛かるのはほとんどの場合ドラムトラックです。
ドラムトラックでしっかりと土台を作ることで、ベースや上物、ボーカルトラックにスペースを与え、全パートを綺麗に聴かせることが可能になります。また、他の楽器となじませることでグルーブ感を出すことが出来、MIXの仕上がりがよくなります。
逆に、ここがしっかりと出来てない状態で他の楽器を合わせてしまうと、音が団子になったり、スペースが空きすぎてスカスカになってしまったり、あまりいい結果を得ることが出来なくなってしまいます。
今回は、楽曲の土台を支えるドラムトラックに頻繁に使用しているオススメプラグインを10種類+空間系3種+準備段階などで使用する2種についてご紹介していきます。
目次
コンプレッサー
土台を支えるドラムトラックはある程度コンピングを行い、ダイナミクスレンジをコントロールしてやる必要があります。
また、コンプを使用することで音圧が整うだけでなく音色変化も起こるので、それを積極的に利用してサウンドをコントロールしていく目的で各種使い分けを行っています。
ドラムはレコーディングの段階である程度レベルを稼いで録音してことが多いです。その場合には、クリップゲインなどを使いコンプレッサーの前段までにレベルを落としてから作業しています。
プラグインへの入力レベルコントロールについては下記記事で詳しく解説しています。
Universal Audio
1176LN Rev E
なんにでも使用している1176LNモデリングプラグインのUADバージョンです。他のプラグインメーカーでも多くの場合は用意されている定番コンププラグインですね。使用されている方が多いWavesプラグインではCLA Classic CompressorsやHORIZONにバンドルされているCLA-76 Blackyがこのモデルです。
1176LNの特徴である立ち上がりからしっかりと捕まえることが可能なアタックタイムの速さを活かして、ロックサウンドのスネアドラムやバスドラムに使用することが多いです。
上記画像はスネアドラムのトラックに使用している設定です。
レシオは高めの8:1に設定し、大入力時には-7程度のしっかりしたコンプレッションが行われる程度の設定になっています。アタック感を損なわないようにアタックは遅め(と言っても他機種と比べば早いですが)に設定し、早いフレーズに対応出来るようにリリースは早めに設定するのがポイントです。
私はあまり使用しないのですが、ルームマイクを1176LNのボタン全押しモードで歪ませて使用する方法も有名ですね。
UNIVERSAL AUDIO / ARROW
WAVES / CLA Classic Compressors
WAVES / Horizon
Softube
Tube-Tech CL 1B
こちらも多くの用途に使用可能なTube-Tech CL 1BのUADバージョンです。開発元のSoftubeはモデリング技術に定評があります。当然、SoftubeからはNative版もリリースされています。
こちらもバスドラムやスネアドラムに使用することが多いです。1176とは違いナチュラルなかかり方をするのでゆったりした曲などパツパツしたサウンドにしたくない場合によく使用しています。
また、真空管回路のモデリングも優秀なために、真空管プリアンプ的に使ってサウンドに暖かさをプラスするような使用方法もオススメです。スネアに使用するとリバーブのノリが非常によくなります。
上記画像もスネアにインサートされているモノです。かなり遅いアタックに設定してありますが、リリースは早めで次のショットを活かせるように設定しています。GAIN回路はコンプレッサーよりも後段に設置されている、所謂メイクアップゲインなのでコンプの動作に影響を与えず倍音コントロールが可能です。
Waves
C4
Waves社のマルチバンドコンプレッサーのC4です。同社のRenaissance Compressorのマルチバンド版ですね。こちらはGOLDにもバンドルされているので持っている方も多いのではないでしょうか。
私はこちらのプラグインをトラックに直接インサートするのではなく、ドラムバスにインサートして使用することがほとんどです。
基本的には、他の楽器に中低域のスペースを渡すためにLow-MidのGAINを下げ、低域を引き締めるためにLowのコンプレッサーがほんの少し作動するように設定しています。中高域と高域はノータッチなことが多いですね。
余談ですが、コンサート音響(PA)では複数のスピーカーを鳴らす際に各スピーカーが得意な帯域ごとにチャンネルディバイダーという機器で送出する信号を変えています。各帯域の音量をコントロールすることで全体のサウンドを組み上げるのですが、その感覚とC4の感覚が非常に近く個人的には非常に使いやすいプラグインとなっています。
Universal Audio
API 2500
UADのAPI2500モデリングコンプレッサーです。WavesでもStudio Classics CollectionやAPI Collectionに同様の機種をモデリングしたプラグインがバンドルされています。
バスコンプとして使用することでドラム全体をしっかりとまとめながらダイナミクスレンジの調整を行いつつAPIの持つ明るく元気な抜けのよいサウンドに仕上げることが可能です。主にロック系の生ドラムバスに使用します。
盤面中程のTHRUSTはコンプ回路に使用するフィルターです。ドラムバスに使用する際には低域にあまりコンプがかからないように、LOUDかMEDを使用しています。KNEEはピークだけを叩きたい時はHARDで、全体的に整えたいときはMEDで使用しています。
タム類などセンター定位以外のキットが入力されたときに、PANが逆側の音が必要以上にコンプレッションされないように、L/R LINKは50〜60の設定にすることが多いです。
個別のトラックのサウンドがある程度仕上がったらバスコンプを生かしながら作業を進めています。
WAVES / Studio Classics Collection
WAVES / API Collection
Universal Audio
SSL G Bus Compressor
こちらは名機Solid State LogicのSL4000GシリーズコンソールのマスターバスコンプセクションをモデリングしたUniversal Audio製のプラグインです。他社からもSL4000G Bus Compressorは多くリリースされています。Wavesでは前述のStudio Classics CollectionやSSL 4000 CollectionにSSL G-Master Buss Compressorとしてバンドルされています。
バスコンプと言えばこのコンプレッサーが真っ先に出てくるかたも多いのではないでしょうか。それくらい有名なバスコンプです。
複数のトラックをまとめると言った点ではまさにナンバーワンのコンプレッサーで、私もドラムバスだけではなく、多くのミックスバスやマスターにインサートして使用しています。
目的のサウンドによってAPI2500と使い分けていて、このG Busは主にナチュラルなドラムサウンドが欲しい場合や、トラックの段階で十分にパンチがあるサウンドに仕上がっている場合に使用します。
浅めのスレッショルドと浅いレシオであまり積極的にコンピングを行わず、VUメーターが常に小さくゆっくり振れる程度の設定で使用しています。
WAVES / SSL 4000 Collection
EQ
ドラムトラックのサウンドを方向付けるEQは設定ももちろん大切ですが、機種を選定する段階から目的のサウンドに適したEQをチョイスすることもまた大切です。
モデリングEQなどでは、通すだけでサウンドが変わるものや、操作した帯域以外にも影響が出るものなど個性的なものが多く、その特性を活かしていくことで、よりよい結果が得られます。
Sonnox
OXFORD EQ
私のカットEQのファーストチョイス、SonnoxのOXFORD EQです。フィルターカーブやQの設定が自分の感覚とマッチしていて、切りたいところを切りたいように切れるのでドラムトラックに限らず多用しています。
近接集音のマイクの音は近接効果によって低域が必要以上に録音されていることがあります。また、バスドラムなどの低域をしっかり出したい場合には、強調したい帯域の上下の帯域が邪魔にならないように処理する必要があります。
基本的にはプラグインチェーンの先頭に置いて不要な帯域のカットを行うために使用しています。このEQでブーストすることはほとんどありません。
バスドラムでは50〜100Hzあたりの帯域を強調して仕上げることが多いのですが、ローエンドと200Hz〜600Hzあたりをしっかりと処理して他楽器との住み分けを行いつつ、コンプレッサー前の処理を行なっています。
Waves
API Collection
こちらは単一のプラグインではなく、API 550A/550B/560の3つのモデリングプラグインです。前述のStudio Classics CollectionやAPI Collectionにバンドルされています。
私が初めて手に入れたWavesのモデリングプラグインで、年月が経った今でも多く使用しています。550Aが3バンド、550Bが4バンド、560がグラフィックタイプのイコライザーです。
最大の特徴はブースト・カット量が大きくなると自動的にQが狭まるプロポーショナルQで、大きめのブーストを行なったときに、周りの帯域がうるさくなることが避けられます。
基本的にはブーストEQとして使用しており、単純にブーストしたい場合には550Aを、1バンドカットを入れたい時には550Bを、強調する帯域付近のカットをピンポイントで行いたい場合には560を使用しています。どの機種でもANALOGはOFFで使用しています。
APIの持つ元気なサウンドがWaves流にさらに強調されていて、少しのブーストでもAPIらしさが出てきます。それが活かせるロックサウンドには最適な選択になっています。
Universal Audio
Pultec EQP-1A
Universal Audio製のPultec EQP-1AのモデリングEQです。WavesではPuigTec EQP-1Aという名前で同EQがモデリングされています。JJP Analog LegendやPLATINUM以上のレギュラーバンドルに含まれています。
散々語り尽くされていますが、同じ周波数帯域をブーストしながらカット出来る変わったEQで、カットを上手く組み合わせることで、大きめにブーストしてもピンポイントで作用してくれるので重宝しています。
特にバスドラムの低域コントロールが得意なEQで、30Hzや60Hzをブーストするのに使用しています。画像のようにBOOSTとATTENがほぼ同量のセッティングをすることが多く、ブーストしているのにブーミーにならないタイトな低域を得ることが可能です。
欲しい低域が得られるまでBOOSTツマミを上げていき、得られたところから、ATTENを目的のタイトさになるまで上げて行って使用しています。高域のアタックを強調する際には5kHzや8kHzを使用することが多いのですが、痛い感じになってしまった場合にも5kHzや10kHzからATTENを使用することで痛みを避けることも可能です。
WAVES / JJP Analog Legends
WAVES / Platinum
Softube
Console 1
どんなトラックにもインサートしている気がしているSoftube Console 1です。サウンド面もそうですが、専用コントローラーのおかげで作業が速く進むことが最大のメリットになっています。本来はチャンネルストリッププラグインですが、このカテゴリーでご紹介させてください。
Console 1の使用方法や追加可能なオプションなどについては下記記事をご参照ください。
画像はタムのトラックにインサートしている状態のものです。使用しているのはAPIをモデリングしたAmerican Class Aですね。Wavesほどキャラクターが強調されている訳ではないのですが、DRIVEをコントロールすることでAPIらしさを独立してコントロールすることが可能です。
EQセクションにはオリジナルのAPI EQがロードされていますが、Qがコントロール可能で、操作可能周波数が増えて、0.5dBステップのGAIN調整が可能になるExtended EQも選択可能です。APIらしさは欲しいけど、ブースト量を細かく調整したいといった場合などには活きてきます。
コンプレッサーセクションにも標準のコンプがロードされています。高めのレシオと速いアタック・リリースに設定して積極的にコンピングを行うセッティングです。
SHAPEセクションには後述するSoftube Transient Shaperがロードされています。詳細な説明はTransient Shaperの項目に譲りますが、この柔軟性のあるパッチングも非常に便利です。
ロック調の生ドラムにはこのAmerican Class Aを使用することが多いですが、バラード調だったらSL4000E、骨太サウンドが欲しい際や電子ドラムなどにはNeveをモデリングしたBritish Class Aなど目的に合わせたストリップを選択しDRIVEを使用してサウンドの基本方針を決めていく使い方が気に入っています。
SOFTUBE / Console 1 Mk II
空間系
ドラムセットには欠かせないリバーブ類も複数のプラグインを組み合わせて使用しています。
3つくらいのプラグインを組み合わせて使用することが多く、セットの一体感や鳴っている場所のイメージ、距離感などを考えながら設定しています。
どのリバーブも深くかけすぎると原音が埋もれてしまったり、音が遠くなってしまいがちなので、特殊な効果を狙う場合以外にはあまり深くかけすぎないように注意しながら設定していきます。
Universal Audio
EMT 140 Classic Plate Reverbrator
Universal AudioのEMT140モデリングプレートリバーブです。主にスネアドラムに使用しています。実機はとても大きいです。それはまさに部屋でした。
EMT140は大変密度の高いプレートリバーブでしっかりとリバーブ感を出したい時には最適です。他にはボーカルトラックにもよく使用していて、リバーブタイムによらず、密度の濃いリバーブが得られるので重宝しています。
リバーブとスネアの音をソロで聴きながらリバーブタイムを調整していきます。リバーブ音がしっくり来ない場合にはPLATE SELECTを使用して別個体のモデリングであるA/B/Cを切り替えながら欲しいリバーブを選択していきます。
EQやモジュレーションは使わず、若干のプリディレイをかけて使用することが多いです。
また、モノラルトラックにMono/Stereoでインサートして使用することが多いですが、それに加えてもう一台のEMT140をセンター定位のモノラルトラックにインサートして組み合わせて使用することもあります。こうすることで広がり感と奥行き感を個別にコントロールすることが可能になります。
Universal Audio
Lexicon 224
Universal AudioのLexicon 224 Digital Reverbのモデリングプラグインです。元がデジタルリバーブなので8種類のリバーブを切り替えて使用することが可能で、私の場合、ドラムにはルームリバーブのプリセットを使用することが多いです。
必要なリバーブを選択したら、細かい設定をあまり弄らなくても望みのサウンドが得られる場合が多く便利に使用しています。
ドラムに限ったことではないのですが、リバーブはしっかりかかっているのに効果が目立たないといった場合にはPRE DELAYの調節で解決することが多いです。PRE DELAYはリバーブ音が発音されるまでの時間を設定するパラメーターで、あまり大きな値に設定すると原音とリバーブ音が完全に分離してしまうので、小さな値から徐々に上げていくのがオススメです。
また、比較的負荷が大きいリバーブプラグインを外部DSPで使用出来ることもUADプラグインを使用するメリットの一つです。CPUベースのプラグインを多用すると、どうしてもCPU負荷が大きくなってしまい作業に支障をきたしてしまいがちですが、外部DSPを使用することで処理が分散されて快適に作業を行うことが可能になります。
Sonnox
OXFORD REVERB
リバーブ3種類目はSonnoxのOXFORD REBERBです。こちらもドラムに限らず多用しています。
特筆すべきは弄れるパラメーターの豊富さでしょうか。また、パラメトリックイコライザーが内臓されていることも見逃せません。
リバーブ成分をアーリーリフレクション(初期反射音)とリバーブ本体に分けて調整可能なので、別途アンビエント系のリバーブプラグインを併用することなくイメージしている響きに近づけることが可能です。
私はAUXトラックのリバーブ前段でMcDSPのF202などのフィルタープラグイン使ってローエンドとハイエンドをカットすることが多いのですが、それでもリバーブ成分が広帯域に鳴り過ぎていると感じた場合にはOXFORD REVERBの内臓EQを使用して処理を行なっています。
また、他のリバーブと併用してアーリーリフレクション主体のリバーブとして使用することもあります。初期反射音を部屋の形とサイズで調整出来るので、イメージ通りの響きを得やすくこちらも便利です。
その他
ここまで、コンプレッサー、EQ、リバーブとご紹介してきましたが、ここからはそれ以外のカテゴリーに属するプラグインをご紹介していきます。
ここまでにご紹介したプラグインよりも効果は地味かもしれませんが、どれも欠かせない地味に依存度の高いプラグイン達です。
Softube
Transient Shaper
SoftubeのトランジェントプラグインTransient Shaperです。こちらはNative版ですね。
あまり耳馴染みのないプラグインですが、Transientは英語で[瞬間的な、一時的な]という意味ですが、DTM・DAWではサウンドの立ち上がり部分、アタックと同様の意味として使われることが多いです。カタカナ的な読み方はトランジェントです。
Transient Shaperでは入力音をアタック(PUNCH)とそれ以降の音(SUSTAIN)に分解してそれぞれの音量をコントロールすることが可能です。PUNCHに対してSUSTAINを小さく設定すればアタックが強調されたサウンドに、逆に設定すれば余韻が強調されたサウンドになります。
私は主にスネアドラムやバスドラム、タム類の余韻を目立たせなくするために使用しています。特にロック系のタムはかなりSUSTAINを削ってその分リバーブを使って余韻を付け足しています。こうすることで低域のボワつきを削り全体的にタイトなサウンドを作ることができます。
バスドラムのサスティーンを削ってベースとの住み分けを行いつつも馴染ませることも可能で、テンポが速い楽曲に使用することが多いです。プラグイン単体よりも前述したConsole 1のShapeセクションにロードして使用することの方が多いかもしれません。
他の種類のプラグインで言えば、ノイズゲート的な使い方と言って差し支えないでしょうか。
Universal Audio
STUDER A-800
ちょっとUIに力が入り過ぎている感もあるUniversal AudioのテープシミュレータープラグインSTUDER A800です。再生中はリールがクルクル回ります。力が入っていますね。
打ち込みのドラムや、録りの段階でしっかりプリアンプでレベル取りが行われていない素材は重心が妙に高く、低域の質感が物足りないことが少なくありません。そのペラペラ感をEQで解決しようにも、存在しない帯域にはEQが効果的に機能しないのですが、そういった時に使用しています。
A800を通すことでテープレコーダーを通したようなサウンドが得られます。平たく言うと高域が落ちて低域が持ち上がります。ハイ落ちです。テープならではのテープコンプもかかり、アナログ歪みが起きます、その結果として倍音も付加されます。
意識して聴かないと変化が感じられない系のプラグインですが、MIX作業の最初の段階で使用することで先の作業が楽になっています。
使用法は、テープの種類(TAPE)と回転数(IPS)を調整して入出力を調整するだけです。回転数が小さければ高域もより大きく落ち込みます。テープの種類もサウンドの傾向として強く出ます。
設定は素材によるので一毎回変わりますが、バスドラムに使用する際などは、GP9をIPS15で回す設定を使うことが多いです。サウンドが決まった段階でコミットしてMIX作業開始前に置き換えてしまいます。
Universal Audio
Neve Preamp
こちらはUniversal Audio製のNeve 1073のEQ無しバージョン1290Aのモデリングプラグインです。つまり、純粋にマイクプリアンプをプラグイン化したものです。
こちらもA800同様に倍音が不足している素材にアナログ感を加えるために使用しています。これ以上ないと言う程に簡単な操作系ですが、シンプルながら大変に効果的です。
左のツマミがINPUT GAIN、右のツマミが出力コントロールです。ブーミーなトラックにはローカットを使用することも可能です。
A800はペラペラ感のある素材に使用していますが、こちらのNeve Preampは中高域〜高域が不足している素材に使用しています。クリップゲインで入力を下げてからINPUTを突っ込むことで打ち込み素材特有の地味なサウンドがきらびやかな生音に近づきます。リアンプってやつですね。
同様の効果を狙って他にMcDSPのAnalog ChannelやWavesのNLS、Universal AudioのAPI VISIONのプリアンプ部などのプラグインを使用したり、Solid State LogicのVHD PREなどハードウェアを使用することもあります。
こちらのプラグインもそこそこに動作が重いこともあり、A800同様、MIX前段階でサウンドを決めたらコミットして使用しています。
3行でまとめると
- ドラムトラックは全体の土台!
- タイトに仕上げて他の楽器にスペースを残す!
- 狙ったサウンドによって使い分ける!
最後に
今回は私がドラムトラックに使用しているオススメプラグインを15種ご紹介してまいりました。
個人的にはAPIは元気で派手なサウンドに、Neveは骨太サウンドに、SSLは上品なサウンドに仕上がる印象があります。狙ったサウンドに近づけるためにはプラグインごとの特徴を掴んで、適材適所に使用していく必要があります。
こればかりは慣れとしか言いようがないのですが、1種類ずつのEQとコンプを使用してMIXしたものと、別のEQとコンプを使用してMIXしたものを聴き比べると言った方法などでプラグインのキャラクターを比較してみるとわかりやすいかもしれません。
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