バンド系サウンドでもダンス系サウンドでも多くの方が楽器のMIXについて注力されている印象がありますが、それらがボーカルを伴った楽曲の場合に最も力を入れるべき場所はそこではありません。
当然アンサンブルのMIXがしっかりと出来上がっていることが前提にはなりますが、楽曲の主役であるボーカルトラックに最も力を入れるべきだと考えています。
他の楽器にマスキングされていないか、歌詞が聴き取りづらい箇所は存在しないか、ブレスノイズが不必要に強調されていないか、などなど気にしなくてはならない部分は多くあります。実際多トラックのMIXを進めて行く中で、歌入れ段階で邪魔になると判断されたり、歌を入れるスペースを取り合ってしまう場合などにはシーケンスフレーズがカットになったりすることもあります。
今回は私が歌モノ楽曲の主役を務めるボーカルトラックにMIX段階でよく使用しているオススメのプラグインを9種、それに加えて空間系3種、MIX準備や歌録り時に使用しているプラグイン3種の合わせて15種を紹介していきます。
目次
コンプレッサー
ダイナミクスレンジが非常に広いボーカルトラックにはコンプレッサーの存在が欠かせません。
ただダイナミクスレンジを狭めるだけでなく、音楽的な倍音を付加したり、ガッツ溢れる歌声を印象付けるためにもコンプレッサーは必ず使用しています。
後述しますが、録りの段階でもモニター用のキュー送りにはコンプレッサーを使用しています。
コンプレッサーのパラメータなどについては下記記事で詳しく解説しています。合わせてご参照ください。
Universal Audio
LA-2A
本家Universal Audio製の名機LA-2Aのモデリングコンプです。3種類のコンプレッサーのコレクションになっていますが、ボーカルトラックにはこのグレーモデルを使用することが多いです。WavesのCLA Classic CompressorsやHORIZONにもLA-2AモデリングプラグインのCLA-2Aがバンドルされています。
上の画像は使用セッションからキャプチャーしたものです。ボーカルに2段コンプを挿す場合には前段に挿して使用しています。
教科書通り(?)、トラックフェーダーを0に設定し、PEAK REDUCTIONで2〜3dBのコンプレッションを得られるように調整してからGAINで欲しい音量まで調整して使用することが多いです。
光学式ならではのぼやっとした効き方により、トラックの角が取れて安定感が増します。あまりハードにコンプレッションする目的では使わないのですが、EQでカットするよりも効果的に滑らかさを得ることができる印象です。
Universal AudioのUADプラグインを使用するには同社のオーディオインターフェースやDSPアクセラレータが必要です。マイクプリアンプのモデリングも優秀なのでオーディオインターフェースを検討されているなら一考してみてください。
WAVES / CLA Classic Compressors
Universal Audio
1176 Rev A
名機1176のブルーストライプモデルのモデリングコンプレッサーです。UREIの流れを組んだUniversal Audio製のプラグインですが、前述のWavesのCLA Classic CompressorsやHORIZONにも同様の機種をモデリングしたCLA-76 Blueyが含まれています。
ボーカルトラックには2段階でコンプレッサーを使用することが多いのですが、後段のコンプはこの1176 Rev.Aをメインで使用しています。
素早いアタックで音の立ち上がりからしっかりと効果を発揮してくれるので、かけるだけでボーカルトラックが一歩前に出てきます。また、INPUTツマミを上げていくことで程よい歪み感を得ることが出来ます。
画像は実際に使用しているセッションのものです。INPUTは適宜調整していますが、ATTACK/RELEASEの設定は大体いつもこんな感じになっています。RATIOもほぼ確実に4:1で使用しています。
前述のLA-2Aでレベルを稼ぐとマイルドに、こちらの1176でレベルを稼ぐとワイルドに仕上がる印象があるので、目的のサウンドに合わせてレベルをコントロールしています。
プラグインに入力されるレベルのコントロール方法は下記に詳しく解説しています。ご参照ください。
Universal Audio
Fairchild MODEL-660
Universal Audio製のFairchild 660モデリングコンプレッサーです。ステレオモデルのMODEL-670が有名ですが、そのモノラルモデルが660です。WavesではPuigchildとしてJJP Analog LegendsやHORIZONなどのバンドルに含まれています。
常に使用している訳ではないですが、明確にレトロ感が欲しい等の目的がある場合にはこちらを使用して仕上げることがあります。
真空管コンプ特有の粘りや、落ち着いた倍音が得られるので、積極的にコンプレッションを行わず、プリアンプ的に使用することが多いです。通しただけでも効果が得られたりしますね。
しっかりしたコンプレッションを行うには比較的速いアタックとリリースを得るためにTIME CONSTANTを1か2に設定するのがオススメです。
余談になりますが、ここまでの3種のコンプレッサー(1176、LA-2A、MODEL-660/670)はビンテージコンプ界のBig3とも言われています。660/670は現在ハードウェアで入手することは困難ですが、他の2機種は復刻されています。
Softube
Tube-Tech CL 1B
※現在はMkIIがリリースされていますが、本記事の執筆段階ではアップデートしておらず無印版を使用しています。
4台目はTube-Techの真空管コンプCL-1Bのモデリングコンプレッサーをご紹介いたします。モデリングに定評のあるSoftube製のプラグインで、今回ご紹介しているのは、そのUAD-2版となります。
楽器に使用することも多いのですが、ボーカルトラックにナチュラルなコンプレッションを行うのにも大変適しているプラグインです。コンプレッション動作はLA-2Aと同様光学式なのですが、設定次第ではあちらとは違ったキビキビしたコンプレッションを行うことも可能です。
ボーカルトラックでの主な用途はボーカルに存在感を与えるためのコンプレッションです。2段階コンプを使用する場合には1段目に使用することが多いですが、CL 1B一台でも問題なくボーカルが前に来ることも多々あります。
ボーカルトラックを聴きながらメーターを見ていると、効いて欲しいところ中心にしっかりとコンプレッションがかかってくれるので、多少深めにコンピングを行っても音楽的に破綻することがなく重宝しています。
もちろん、GAINは真空管回路をエミュレートしているので、CL-1Bでレベルを稼ぐことで音楽的な倍音を得ることもできます。
EQ
EQもいくつかのモデルを曲やボーカリストの声色、カット用やブースト用など用途に合わせて使い分けています。
コンプレッサーもそうですが、EQのキャラクターによって存在感・抜け感をコントロールすることが可能なので、色々試してみるのがオススメです。
Sonnox
OXFORD EQ
業務用コンソール、SONY OXF-R3のEQセクションをプラグインにしたモデルです。
このEQのHPFやカットカーブの効き方が好きで多くのトラックに使用しています。EQモードを切り替えることでSSLやNEVEなどを模したカーブに変更することもできます。
基本的にボーカルトラックに大胆なEQをすることはほとんどないのですが、後段のコンプレッサーが深くかかりすぎないようにローエンドとローミッドはプラグインチェーンの最初で処理しています。
この時、あまりカットしすぎたり、中心周波数を少し外れているとボーカルの存在感が薄れてしまうのでかなりシビアに行う必要があります。OXFORD EQのベルカーブはイメージ通りにカットを行うことが可能で、ピンポイントでのカットに向いています。
また、このEQでブーストを行うことはほとんどありませんが、多少大胆にブーストを行っても破綻することのない、安定感のあるEQであることも大きな特徴ですね。
Universal Audio
Neve 1073 Preamp & EQ
Universal Audio製の名機Neve 1073のモデリングEQです。EQと言うよりもモデリングマイクプリなのですが、このプラグインではマイクプリとEQがセットになっています。WavesではVEQ-3とScheps73が1073のモデリングEQになっています。VEQ-3はエントリーバンドルのゴールドにも含まれているので、お持ちの方はぜひ使用して見てください。
さて、Neve 1073と言えばレコーディング時のマイクプリとして人気の機種で、モデリングハードウェアが現在でも新製品として並んでいます。
プラグインを通して、レベル調整を行い、HPFをオンにするだけでNeveならではの粘りのある中域が得られます。芯のある太いサウンドを目指すのであればファーストチョイスになってきます。私の使用方法では低域は前段で十分に削っていることが多く、高域を少し足してやるだけで目的のサウンドが得られることが多いです。
また、素材の録音環境によっては平たい印象のトラックになってしまうこともあるのですが、そういった場合には、まずこの1073を通してマイクプリのリアンプを行ったりもしています。自分でボーカルレコーディングを行う時にはapolloのUNISONスロットに1073をロードしてマイクプリとして使用することもあります。
Waves
SSL G-Equalizer
EQ部門の3つめはWaves社のSSL G-Equalizerをご紹介します。Solid State Logic社のSL4000GコンソールのEQ部分をモデリングしてプラグイン化したもので、私の知る限り同コンソールのモデリングプラグインの中で最もCPU負荷が軽量です(外部DSPを使用するモデルを除く)。
Waves社のプラグインは特徴としてオリジナルより癖が強いのですが、ボーカルトラックに大胆なEQを行わない私の手法とその特徴がマッチしているのがこのG-EQです。ほんの少しのブーストやカットを行うだけで、SSLの持つ上品な感じが付加されるので使いやすく感じています。例によってANALOGスイッチは常時OFFです。
元々は持っていても全く使って来なかったプラグインなのですが、ボーカルトラックだけで10本を超えるセッションのMIX時に、軽量動作を見込んで使用した際に感触がよかったので、それ以来ちょくちょく使用しています。
WAVES / Studio Classics Collection
Softube
Console 1
導入以来ほぼ全てのセッションに使用しているSoftubeのConsole 1です。正確にはチャンネルストリップなのですが、ボーカルトラックではほとんどEQとして使用しているのでEQカテゴリでご紹介させていただきます。
Console 1の概要については下記の記事をご覧ください。
ボーカルトラックにはEQモデルは標準搭載のSL4000Eのモデリングをよく使用しています。British Class A(Neveモデリング)を使用することもありますが、Neveサウンドが目的の場合には前述の1073を使用することの方が多いです。
モジュールの組み替え機能が便利でSSLの回路にNeveのEQを組み合わせたり、チャンネルコンプに1176を使用したり、ということが1つのプラグイン内部で行えます。UADとの親和性も非常に高く、上記画像でも1176 Rev Aをチャンネルコンプとして選択しています。
また、Console 1のCOMPセクションはメイクアップゲインが自動で働いてしまいます。そのため、INPUTでの音色変化を能動的に使用することが難しいので最近はコンプレッサーは別プラグインを使用し、Console 1では入出力GAIN調整とLPF、EQ、Driveセクションだけを使用することが多くなっています。
ディエッサー
ディエッサーとは、簡単に言うと任意の周波数帯域だけにかけることのできるコンプレッサーです。
ボーカルトラックではサ行の子音に多く含まれる歯擦音のカットに使用しています。
Sonnox
OXFORD SURPRESSER
SonnoxのOXFORD SUPRESSERはずっと愛用しているディエッサーです。ギターバスなどにインサートすることもありますが、基本的にはボーカルトラックに必ず挿すプラグインです。
女声男声の差や、声質の差で痛い帯域は変わってきますが、サ行に多く含まれる歯擦音の軽減に使っています。
他のディエッサーをあまり使ったことがないのですが、ボーカルトラックをソロにしてINSIDEモードで作用バンドの内側の音だけを聴いてポイントを探り、2MIXを聴きながらOUTSIDEで作用バンドの幅を決めてMIXを聴きながらTHRESHOLDを決める。という使い方が一つのルーティンになっています。
WET/DRYのパラレル動作も可能ですが、常にWET100%で使用しています。
空間系
直接ボーカルトラックにインサートするプラグイン以外にも、ボーカルトラックにはディレイやリバーブを使用しています。
このカテゴリーに関しては、色々と試験運用をしたりしている関係で、列挙すると終わりがなくなってしまうのでかなり絞ってのご紹介になることをご了承ください。
Universal Audio
EMT 140 Classic Plate Reverbrator
Universal Audio、UADプラグインのEMT140モデリングプレートリバーブです。実機は巨大なのでとても個人所有できるような代物ではありません。それはもう部屋です。WavesではAbbey Road Reverb PlatesがこのEMT140のモデリングプラグインに当たります。
こちらは私のボーカル、スネアドラムリバーブのファーストチョイスになっていて、原音の輪郭を損なわずに高密度で重厚なリバーブ成分を付け足すことが可能です。
主にPlate Aを使って曲のテンポに合わせたリバーブタイムを設定、ボーカルトラックとEMT140のリターントラックをソロで聴きながらSEND量を調整、2MIXも聴きながらPRE DELAYで残響成分と原音が団子にならないように調整、のような使用方法です。
また、ボーカルレコーディング時にもモニター&プレイバック用のリバーブとして使用しています。
今回は紹介しませんが、他にはLexicon 224やOXFORD Reverbなどもよく使用しています。
Waves
H-Delay
WavesのH-Delayは私がMIXで一番使っているディレイです。エントリーバンドルのGOLDに含まれています。
正直なところ、原音を崩壊させなければデジタルディレイにそこまでのこだわりはないのですが、HOSTモードでセッションのテンポに合わせて音符単位でディレイタイムを自動で弾き出してくれたり、FEEDBACKのUIが大きく、操作が簡単であったり、MONO→STEREOプラグインとして使用するとピンポンディレイが簡単に作成できたり、とよく考えられて作られていることが伺えます。
曲によってはLoFiスイッチを入れたり、他のプラグインを後段にインサートし、ディレイ音を軽く歪ませたりして存在感を出して使用しています。
また、このカテゴリでもWavesの軽量動作は素晴らしく、負荷をあまり気にすることなくコーラストラックにインサートしてDRY/WETでバランスを取りながらピンポンで広がり感を演出したりすることもあります。
Waves
Doubler
こちらもWavesプラグインのDoublerです。上記のGOLDバンドルに含まれるので、知らずにプラグインリスト入りしてる人もいるのではないでしょうか?
いわゆるダブリングがプラグインで行えるもので、ボイス数によってDoubler2とDoubler4が用意されています。Doubler4を使っていても1ボイス単位でON/OFF可能なので、まずは4をインサートすることが多いです。そして、軽量なので2ボイスしか使用しなくても気にせずそのままにすることが多々あります。
当たり前の話ですが、全く同じトラックを2本重ねてもダブリング効果は得られません。ただ、音量が上がり、定位が引っ張られるだけに終わります。ダブリング効果を得るためには同じ人が2回(以上)同じフレーズを歌い、各テイクの発音タイミングやピッチの揺らぎが必要です。
Doublerはフィードバック0の一回のみのディレイをピッチシフトしたものをステレオ定位させて原音に加えてくれます。さすがに元トラックの発音タイミングより前で鳴らすことはできませんが、それでもダブリングっぽさを出すには十分に機能してくれます。
ボーカルトラックからセンドで使うこともありますが、多くはコーラストラックなどに直接インサートして使用しています。ステレオ空間にまばらに定位させることでセンター定位のボーカルトラックとぶつからず、すっきりとミックスすることが可能です。
他にはSoftubeのFix Doublerを使うこともあります。
その他のプラグイン
ここからはMIX時ではなく、準備段階やレコーディング時に使用するプラグインをご紹介していきます。
前述の通り、ボーカルレコーディング時にはUnison Preampで1073を使用したり、プレイバック&モニター用に1176やEMT140を使用しています。
Celemony
Melodyne
ピッチ修正プラグインの定番、CelemonyのMelodyneもよく使用しています。画像はMelodyne 4 Editorです。
UIがわかりやすく、手早い作業が可能なのが特徴で、歌メロのMIDIトラックを見ながら補正を行っていきます。発音タイミングの補正機能もあるのですが、そちらはProTools標準のエラスティックオーディオ機能を使っているので、純粋にピッチ修正のみに使用しています。
使い方はとても簡単で、Transferボタンを押してから該当部分を再生してMelodyneに読み込ませる→読み込まれたオーディオをドラッグしてピッチを修正する、というだけです。その後は別トラックに補正済みOKテイクとして録音して行きます。基本的に元データは必ずセッション内に残しておいて、どんなオーダーにも答えられるようにしています。
急激な音程変化や、音程を大きく変更すると人間の声からかけ離れていってしまうので、あくまでも慎重に補正程度の使用を心がけています。録りのデータ次第と言ったところではありますが。
Antares
Auto-Tune
ピッチ修正プラグインの元祖はこちらのAntares Auto-Tuneです。このプラグインでケロケロボイスを作って使い始めたのをきっかけにケロケロブームが巻き起こりました。画像はかなり前のAuto-Tune7ですが現役です。
melodyneのようにグラフィックモードでも使用できるのですが、Autoモードが優秀なので、専らそちらを使用しています。キーとスケールを指定すると、スケールアウトしている音を自動で捕まえて補正してくれるので、大変便利です。
また、多少強引な修正を行っても破綻をきたしづらく、Melodyneで上手く行かない場合にはこちらを使用しています。
また、多声コーラスパートのレコーディングでプレイバック時に各パートの揺らぎが出て濁って聴こえてしまう場合などには、こちらをAutoモードでインサートして簡単な補正をかけつつプレイバックを行うこともあります。
Waves
Vocal Rider
Wavesの自動音量調整プラグインのVocal Riderもレコーディングのプレイバック時に限りよく使用しています。メインバンドルではHorizonからのプラグインですが、H-EQやL3などと一緒にMorgan Page EMP Toolboxにもバンドルされているので、使用バンドルによってはこちらの方がリーズナブルになりますね。
私は、本チャンMIXにはVocal Riderを絶対に使わないことにしていますが、録音→プレイバック→録音→・・・の流れの中ではボーカルとオケのバランスを取るよりも、ブレスやミステイクにマーカーを打ったり、歌詞カードを追ったりと優先的にやらなくてはならないことがあります。
その時に、Vocal Riderをトラックにインサートしておけば、プレイバック用のバランスを自動で取ってくれるので、とても便利です。
オートメーションの書き込み機能やサイドチェーンなどは使っていないのでなんとも言えないところではありますが、意外に多機能なので使いこなせばMIXでも便利なのかもしれません。特に、サイドチェーンは弾き語りの配信を一人で行う際には便利な気がします。
WAVES / Morgan Page EMP Toolbox
3行でまとめると
- 目的意識を持ってプラグインを選ぶ!
- 良いところ通しを組み合わせる!
- レコーディング時にも有効活用!
最後に
はじめはキリよく10種にしようと考えていましたが、結局15種になってしまいました。
それだけ、色々なプラグインを使用しているということですが、ただ有名なプラグインを選ぶだけではなく明確な目的意識を持ってプラグインを選択するようになれば、MIXの技術もステップアップ可能です。
仕上がりにも大きな影響が出るので、この機会に色々なプラグインを試してみてください!
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