DTM/DAW

アナログ感?倍音?歪み?プラグインで得られるアナログ感の正体

DAW用の手引書や、各メーカーさん・代理店さんの製品案内などでよく記載されている『心地良い歪み感』とか、『アナログ感』や、『倍音が豊か』などなど、なんだかとっても良さそうな印象を受けますが、実際にはどういった意味なのでしょうか?

なんか宣伝文句を見ていると全部同じに見えてしまいますよね。

今回は、上記の曖昧な表現について考えていって、『アナログ感』とか『歪み』とかを上手く扱えるようになって行きたいと思います。

当ブログでもなんどか触れていますが、『歪み』は『ひずみ』って読みます。『ゆがみ』じゃないですよ。



目次

アナログ回路とデジタル回路

SSL4000G

いきなりですが、DAW内部でプラグインエフェクトを使用してサウンド作りをしている場合、どんなに『アナログ感』が出せると言われているプラグインを使用しても、そのサウンドは100パーセントデジタルです。DAW(Digital Audio Warkstation)上では全ての処理・加工はデジタルデータに対して行われています。

一方、アナログの音響用ハードウェアは多くのアンプ(増幅機関)と、フィルターで構成されています。アナログ音声信号(この段階では電気信号)は、信号回路上で増幅機関やフィルターを通過するたびに機器固有の『歪み』方をします。この『歪み』が加わったサウンドがとても音楽的で、『良い音』の定義として定着しています。

デジタル回路では、AD(アナログ→デジタル)変換をされた後に意図しない歪みが発生することはありません。デジタルでの歪みは所謂データの欠損により生じます。データが欠損したデジタルオーディオデータは音声信号に正常に変換することが出来ません。

実際に、デジタルレコーダーの存在しない時代は、マイク→コンソールのマイクプリ(各種インサートハードウェア)→アナログマルチトラックレコーダー→コンソールのチャンネル(各種インサートハードウェア)→マスターバス→2トラックレコーダー、というように、多くのアナログ機器を通過した信号を使用していました。

現代の最小限のレコーディングでは、マイク→マイクプリ→オーディオインターフェイス(ここまでがアナログ)→DAW→2MIXデータ、とシンプルな構造で、アナログ機器の『歪み』が混入する隙間はほとんどありません。

工業製品としての音響機器

では、アナログとデジタル、どちらが優れているのでしょうか?

基本的に、工業製品では増幅段やフィルリング段などの各段階で、原音(元のデータ)が変わってしまうものは『劣化』として低品質とされます。つまり、工業製品的な観点から観ると、アナログ回路よりもデジタル回路の方が原音に忠実、という点で音質は上と言うことになります。

また、内部ノイズや外来ノイズについても無視できません。

エレキギターを演奏される方は味わったことがあると思いますが、アンプやエフェクターのGAINを上げたオーバードライブサウンドでは、ギターの音量を絞った状態でも、ギターアンプから「サー」や「ブーン」というノイズが出続けます。これは、ギターの(アナログ)信号回路自体のノイズとシールドを含む信号回路が外部からのノイズを得て、それをアンプが増幅したノイズです。

しかし、DAWに取り込んだエレキギターのトラックに、アンプシミュレーターをインサートして、常識では考えられないほど歪ませたサウンドに設定しても、ハウリングを起こさないだけでなく、本来であれば、ギターアンプから出てしまうノイズと同様のノイズは出ないはずです(このノイズまで意図的にシミュレートしているプラグインもありますが・・・)。

つまり、アナログ回路と、音声信号(電気信号)がそれを通過することによる『歪み』などの音質変化、内部ノイズ・外来ノイズは切っても切れない関係ということです。

アナログ回路の歪みと歴史

SSL4000E

前置きが長くなりましたが、いよいよここからアナログ的な『歪み』について解説していきます。

ここで言う『歪み』とは、高調波歪みのことを指します。高調波歪み=ハーモニック・ディストーションとは、元の音に倍音が加わることで起こります。

ちなみに、業務用の音響機器(主にパワーアンプ)にはTHD+Nという指標があります。THD+N(Total Harmonic Distortion + Noise)は全高調波歪みとその他ノイズの実効値で、基本的には低ければ低いほど優秀な数値です。最近の機器ではこの数値が非常に低く抑えられているのが特徴になっています。

デジタル機器が出回る以前のMIXは、歪ませたくて歪ませたり、倍音を付加したくて付加していた訳ではなくて、録音機材がアナログしかなかったから自然と高調波歪みが多い、倍音豊かに仕上がっていたということです。実際に、CD化されている音源でも60〜70年代の音源はノイジーなものが多いです。

時代は進みデジタル録音が広まり始めた世の中、当然、意図しない歪みやノイズが少ない方が良いに決まっていると思い、各スタジオ・エンジニア・プロデューサーはデジタル環境に移行していきました。

が、しかし、しっくりと来ない。なんか物足りない。サウンド全体は綺麗なんだけど、なんだか薄っぺらい。各トラックのサウンドが抜けて来ない。業界内での評価は、総じて『アナログの方が音が良い』というものでした。

ここからアナログとデジタルの録音の違いについて日々研究が行われます。そして、『アナログの方が音が良い』の大きな理由がアナログ回路特有の高調波歪みによるものだと判明します。

ここからは、デジタルレコーダーとアナログアウトボードの時代、とでも言いましょうか。マイクプリからコンプレッサー、サミングミキサーからミックスバッファと様々な段階で『アナログ出し』と呼ばれる手法でアナログ機器を通すのが猛烈に流行ります。

さらに時代と技術が進み、現代へ。

現代(ちょっと前からですが)では、デジタル上の演算では非常に複雑な、アナログ回路特有の『歪み』をプラグインレベルでエミュレートすることが可能になりました。ここから、過去の伝説的なアウトボード・ハードウェアを持ち出してはモデリング、持ち出してはモデリング、と音が良いとされたアナログ機器の回路特性を持ったプラグインがどんどん生まれてきます。

ビンテージアウトボードなんて買ったら(買えたとしても)、百万円以上の値段が付く上、必要なトラック数分用意しないといけないし、日本の100V電源では満足に動かなかったり、経年劣化でちゃんと機能しなかったり、すぐに壊れたり、とデメリットも多かったのですが、プラグインならどんな使い方をしても、CPUやDSPの許す限りのトラック数分使用することができます。良い世の中になりました。

もはやアナログ回路を使わずに、アナログ回路の特性を得ているため、『アナログ感』と言う言葉で表現している、というわけですね。そして『アナログ感』≒『心地よい歪み感』≒『倍音が豊か』と言うこともできます。

アナログ感=歪みと倍音

headphone

さて、前述のとおり、『アナログ感』には倍音による高調波歪みが必要とわかりました。

では、倍音とは何者なのでしょうか?

倍音(ばいおん、独: Oberton、英: overtone[1]、harmonic sound[1]、harmonic overtone、harmonics)とは、楽音の音高とされる周波数に対し、2以上の整数倍の周波数を持つ音の成分。1倍の音、すなわち楽音の音高とされる成分を基音と呼ぶ。

出典:Wikipedia:倍音

わかったような、わからないような感じですね。

例えば、1kHzの正弦波(倍音を含まない基音のみの音波)に対しての倍音は、2kHz(2倍音)、3kHz(3倍音)、4kHz(4倍音)・・・、となる訳です。

試しに手元のアナログモデリングプラグインに1kHzの正弦波を突っ込んで、出力される周波数を解析してみました。

original_1k

↑これが元の1kHzの正弦波(Sine Wave)です。ちょっと見辛いですが、おおよそ1kHzのみが出っ張っています。これをLINE GAINを稼いで、出力をその分絞ったNeve Preプラグインに突っ込みます。

nevep_ana

あら不思議、若干の2倍音・4倍音に加えて、結構な3倍音・5倍音・7倍音・・・が見て取れます。と言っても、基音の-20dBに対して一番出ている3kHz(3倍音)でも-80dB弱ですから、あくまでも倍音を付加という範疇と言って良いでしょう。

倍音のうち、3倍音・5倍音などの基音を除く奇数倍の倍音を奇数(次)倍音、2倍音・4倍音などの偶数倍の倍音を偶数(次)倍音と呼びます。

ざっくりと解説すると、奇数倍音はトランジスタを使った回路で主に発生し、出ていることで音抜けがよくなるサウンドになり、出過ぎていると音が濁る倍音です。偶数倍音は、真空管を使った回路で主に発生し、出ているとマイルドで温かみのあるサウンドになり、出過ぎていると音抜けが悪くなる倍音です。

上の画像では、トランジスタ回路のNEVE1073のマイクプリ部をモデリングしたプラグインの解析ですが、GAIN段が真空管のTeletronix LA-2Aコンプレッサーをモデリングしたプラグインに同様に音を突っ込んだのが以下の画像です。5dB程度コンプレッションして、その分をGAINで戻しています。

uad_la-2a_ana

どうでしょう、Neveと比べて2kHz、4kHz、6kHz、8Khzなどの偶数倍音が目立つ結果になっています。この真空管の特性が所謂『ウォームでリッチなサウンド』、『滑らかで暖かいサウンド』、『柔らかいサウンド』、『太いサウンド』と称されているわけです。

音楽的に考えても、偶数倍音はA=440Hzの音叉から見て、オクターブ上のA=880Hz(2倍音)、2オクターブ上のA=1760Hz(4倍音)と並んでいるので、音が濁らず、耳なじみも良いと言ったところでしょうか。

まぁ、この辺りの倍音構成と音色の関係については諸説ありすぎるくらいあるので、一部の真空管オーディオマニア以外はそんなに気にすることでも無いです。トランジスタ=シャープで音抜けが良い真空管=耳なじみがよく暖かい位のイメージが出来れば大丈夫です。

ただ、所謂ビンテージコンソールやビンテージアウトボードはこの倍音構成が結果として『良い音』を作る原材料だったわけでして、今日ではそれらの特性を手軽にプラグインで使用できる、と言った部分がご理解いただければ、と思っています。

アナログモデリングプラグインと倍音

1176_small

先ほどご紹介した画像で、モデリングプラグインを使用した場合にも、アナログ機器同様の倍音が発生することはご覧いただけたかと思います。

MIXの中でアナログモデリングプラグインを使用することで、意図的にアナログ歪みを得ることが可能になります。これは、意図せずアナログ歪みが発生していたアナログ環境のレコーディングとは大きく異なる部分です。

全てのトラックに『歪み』を得る必要はなく、必要なトラックに必要な分の『歪み』を意図的に与えるだけで、無理やりEQのみで高域や低域をブーストしたMIXよりも奥行きのある良いMIXを作成することができます。

例えば、ちょっと抜けが悪いと思ったボーカルトラック、EQで10kHzあたりを6dB以上ブーストしたのに抜けてこない、なんてことがあるんじゃないでしょうか?

もしかすると、ブーストしていた10kHz付近がスカスカで、EQが効いてないのかも知れません。

そんなときに、『アナログ感』の出番です。EQよりも前段でアナログモデリングコンプやサチュレーション系プラグインをインサートして倍音を付加してやると、3dB程度のブーストでも十分に抜けてくる可能性があります。音質的に硬く、耳が痛く感じる場合には、真空管モデリングのコンプレッサーなどを通してやると、角が取れて柔らかく、かつ抜けるボーカルトラックが完成するかも知れません。

同様に、スネアが抜けて来ないけど、フェーダーをあげるとドラムバスにピークが付いてしまう。困った挙句リミッターをインサートしたら、音抜けが更に悪くなってしまった。

こんなときも、もしかしたら、コンプレッサーをトランジスタ系のアナログモデリングプラグインに差し替えることで解決するかも知れません。

このように、全トラック一様にアナログ感を得るのではなく、目的とするサウンドとの差を埋めていくため、意図的に『アナログ感』=『倍音』を与えてMIXの問題解決をして行くのが現代的なMIXと言えるのではないでしょうか。

『アナログ感』を得るためのプラグイン

A800

ここまでで『アナログ感』というものがなにを意味しているか、おわかりいただけていれば幸いです。

一部繰り返しになりますが、『アナログ感』が得られるプラグインとは、

アナログ回路を通した際に起こる、倍音付加などの音質変化をDAW上で得ることが出来るプラグイン

というわけです。

いわゆる、アナログモデリングプラグインのほとんどは倍音付加であったり、ノイズの付加、という形で『アナログ感』を出しています。

プラグイン種で見ると、テープシミュレーターやプリアンプ、サチュレーターなどは倍音を得るのが主目的のプラグインです。チャンネルストリップやコンプレッサー、EQと言ったあたりは、通常のサウンド作りに加えて実機に近い倍音をプラスするような使い方になってきます。

プラグインメーカーによっても付加される倍音の印象は変わります。SoftubeやUniversal Audioはオリジナルのハードウェアに忠実なプラグイン、Waves全般、McDSPのUltimateシリーズあたりはかなりデフォルメされて倍音もノイズも増し増しになっています。これに関しては、実機に忠実だから良い、というわけではなく、望んだ効果が得やすいか、という部分との兼ね合いもあるので好みの問題ですね。



使用頻度の高い『アナログ感』プラグイン

wave1

ここからは、私が『アナログ感』を出すために使用しているプラグイン達をいくつかご紹介して参ります。

各プラグイン名称下の画像は、先ほどの画像同様に、1kHz -18dBの正弦波を入力して、出力をバイパス時と合わせたもを、コンプレッサーに関しては同様の正弦波を5dBほどリダクションして、5dBメイクアップゲインを稼いだものをiZotope INSIGHTでアナライズしたものです。

Universal Audio
Neve Preamp

nevep_ana

UAD-2プラグインには以前からNeve 1073プラグインがあったのですが、このNeve Preampプラグインは1073のマイクプリ部分だけを抜き出した1290モジュールのモデリングプラグインです。

上記画像は完全に通しただけの状態です。ここからPreを上げて行くと更に倍音が目立ってきます。

nevep_sat

全体的なキャラクターは1073と同様なのですが、DSP負荷が非常に軽量で多くのチャンネルにインサートすることが可能です。特に、ソフトウェアインストゥルメントを使用したトラックなどは、単体では良くてもオケに入るとなじみが悪かったりするのですが、その時などにインサートスロットの先頭に挿すことで生楽器との馴染みがよくなることが多いです。

McDSP
Analog Channel AC101

McDSPのAC101ではCPU負荷的にも、かなりお手軽にちょっとの抜け感を得ることができます。

AC101_sat

操作可能な項目が多く、狙ったアナログ感を得ることができます。後段のプラグインへ入るレベルの設定もこれ一台で簡単に出来るのでかなり多用しています。
McDSP / Analog Channel Native
McDSP / Analog Channel Native

セットになっているAC202はテープレコーダーのエミュレーターです。バスに挿したりしてまとめて倍音を加えることで、バスコンプのようにトラック同士が馴染むような感触を得られます。

Universal Audio
LN1176 Rev.E

uad_1176_ana

歪むコンプ、と言えば外せないのが1176です。グラフは5dBリダクション時のもので、かつ、ただの正弦波だからか控えめな印象を受けますが、実際にスネアとかをINPUT上げ目で突っ込むとかなり歪んでくれます。サウンドのイメージよりは偶数が出てるんだな、と思いました。

uad_1176_sat

これに関しては用途は限定できません。なんにでも使いますし、なんにでも使えます。

1176については以下の記事でも使用法などについて解説しています。

Universal Audio
LA-2A

uad_la-2a_ana

先ほども紹介したLA-2Aです。真空管ならではの暖かいサチュレーションを活かして、抜けて欲しいけど痛くなって欲しく無い声モノやストリングスなんかにも良く使用しています。

uad_la-2a_sat

ローエンドが上手く出て来ないエレキベースのトラックなんかにも使いますね。操作がシンプルで悩まないのが良いです(笑)。

LA-2Aについては以下の記事でも詳しく解説しています。

Universal Audio
SSL G Bus Compressor

ssl_ana

著名コンソールSSL4000Gのマスターバスコンプを抜き出したプラグインです。奇数偶数綺麗に倍音が出ているんですね、初めて知りました。

これはトラックではなく、MIXバス、ステムに挿して使っています。ペタッとしてしまったドラムバスからアタック感が一歩前に出てくれるようになったりします。

ssl_sat

愛用しているのですが、バージョンアップに伴いLEGACY(旧型)プラグインになってしまいました。新プラグインはパラレルミックスやサイドチェーンが付いていたりするので、ちょっと試して見たかったりします。UNISONに対応したチャンネルストリップとセットでアップデートするかどうか、前向きに検討中です。

Sonnox
Oxford Dynamics

oxford_normal_ana

最後はOxford DynamicsのCompressorセクションです。これも非常によく使用しています。上の画像間違いじゃありません。倍音全く出てません。入力波形のまんまです。クセが無くて本当に使いやすいコンプレッサーですね。

oxford_normal_sat

一台でゲートコンプリミッターを使用できるので、便利に使用しています。

といったところで、今回は歪み、倍音の話なので、WARMTH機能を使用した倍音発生をさせてみます。

oxford_warmth_sat

効果をはっきりさせる為に、AMOUNTを100%にした結果が以下の図です。

oxford_warmth_ana

はい、しっかりと倍音が出てくれてます。実際に使う時には、ここまではっきりとAMOUNTを上げて使うことはありませんが、50%程度でもかなり抜けが良くなってきます。ドラムセット、ゲートと合わせて主にタム類に使用することが多いですね。
SONNOX OXFORD / Oxford Dynamics Native
SONNOX OXFORD / Oxford Dynamics Native

クリーンなコンプレッションも得意としているコンプレッサーなので、どちらもこなせて非常に便利なプラグインです。EQやリバーブと合わせて長年愛用させていただいております。
SONNOX OXFORD / Sonnox Elite Native
SONNOX OXFORD / Sonnox Elite Native

Sonnoxプラグインが使いやすくて、ProToolsのデフォルトEQとデフォルトダイナミクスの座にはずっとOxford EQ+FilterとOxford Dynamicsが鎮座しています。ディエッサーやリバーブ、リミッターも、とSonnoxで揃えていったところ、結局Eliteと同じ内容になってしまいました。

Wavesのバンドルなどと比べるとプラグインの数も種類も少なく、割高感は否めないですが、痒い所に手が届くプラグインが詰め合わされていて、長く使って行けると思います。



3行でまとめると

  • 歴史:意図せず歪み→無いと寂しい→意図的な歪み!
  • トランジスタ=(奇数)=音抜けが良い!
  • 真空管=(偶数)=音が太い!

最後に

さて、レコーディングの歴史にまで話が及んでしまいましたが、『アナログ感』、『歪み』、『倍音』って言葉の意味が伝わりましたでしょうか?

結構無茶苦茶なセールス文句が多いのですが、アメリカ人的には、”feel analog like”とか、”feel harmonics”とか、”smooth tone”とかって言ってるだけだと思うのです。残念なことに、日本語に上手く当てはまる言葉が無いから抽象的で意味が通じにくい言葉を当ててしまっているだけだと思うのです。

プラグインも色々なものがあって、なにを選べば良いか悩んでしまいますが、トランジスタ系のコンプとチューブ系のコンプがあるだけでも、色々幅が出てくると思います。

今回は紹介していませんが、FabFilterのPro-C2にもPunchなどのアナログモードが搭載されています。意外なところでは、Waves C1とかMcDSP CB101とか、一見シンプルなコンプでも、コンプレッション時に奇数倍音を発生するモデルがあります。

色々試す中で、色々な発見があるとプラグイン選びも楽しい(?)ものですね。

 


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