今回はReverbのパラメーターの一つ、Reverb Typeについてご紹介いたします。
Reverbプラグインには、コンボリューション・リバーブとデジタルリバーブというものがあります。
前者はIR(Impulse Response)データというある空間の音響特性データを読み込んで使用するリバーブで、より生に近いリバーブ感を得ることができます。後者は、実は不規則にかけた高密度のディレイの集合体で空間の響きをシミュレートしたReverbです。
今回はデジタルリバーブを元に解説していきます。
また、全てのリバーブをワンショットのスネアにかけてみました。リバーブ選びの参考になれば幸いです。
オリジナルのスネア
目次
Hall Reverb
Hall Reverb(ホールリバーブ)はその名の通りホールをシミュレートした広い空間のリバーブタイプです。
初期反射音(アーリーディフレクション)や残響が長めであることが多く、ゆったりとしたリバーブです。
スネア+ホールリバーブ
Room Reverb
Room Reverb(ルームリバーブ)もその名の通り、
ホールよりも狭い部屋をシミュレートしたリバーブタイプです。
空間が狭い分、ホールリバーブよりも初期反射音までが短いリバーブタイプです。
スネア+ルームリバーブ
Plate Reverb
Plate Reverb(プレートリバーブ)は大きな金属板を振動させて、
それによって得たリバーブ効果をシミュレートしたリバーブタイプです。
上の画像はEMT 140という超有名プレートリバーブです。サイズは上下が1mほどあります。当然持ち運びはできず、良いプレートリバーブやリバーブルームがあるスタジオが人気スタジオの条件でした。
「ボーカルのリバーブといえばコレっ!」と言うくらい濃密なリバーブを嫌味なくかけることができます。
スネア+プレートリバーブ
Church Reverb
Church Reverb(チャーチリバーブ)は、Church=教会をシミュレートしたリバーブタイプで、石造りの教会を感じさせる独特の響きを持つリバーブです。
向かい合った平面の壁の音響的な反射率が高い為、フラッターエコーを伴った『ワーーンワンワンワン』というイメージのリバーブです。
パイプオルガンかけると臨場感があふれます。
スネア+チャーチリバーブ
Ambient
Ambient(アンビエント)は短い余韻のリバーブタイプです。
これ単独で使用するよりも、他のリバーブと組み合わせて使用することが多いです。リバーブと言うよりも、余韻ですね。
スネア+アンビエント
Spring Reverb
Spring Reverbはギターアンプのリバーブなどによく使用されている、バネを使用したリバーブです。
搭載されたギターアンプのReverbツマミを上げて、小突いてやると、『ピチョーン』とバネっぽい(実際バネが入っていますよ)リバーブ効果を聞くことができます。
スネア+スプリングリバーブ
*手元にスプリングリバーブタイプのプラグインが見当たら無かったため、
ギターアンプシミュレーターのリバーブセクションを使用しています。
3行でまとめると
- リバーブにはいろいろな種類がある
- それぞれのリバーブにはかける対象によって向き不向きがある
- いろいろ試して見るべしっ!
最後に
これ以外のReverb Typeを持つエフェクターやプラグインもあるとは思いますが、
細かいところまで上げるときりがなさそうなので、実際に使ってみるのが一番かと思います。
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