Kemper

読んで納得!Kemper Profiling Amplifierの使い方

今回の記事では海外でもユーザーの多いKemper Profiling Amplifierと周辺機器の接続方法や、基本的な使用方法について紹介していきます。

本記事では豊富な入出力端子のルーティングや各部の名称と機能について解説しております。

プロファイリングという機器の性質上、音質的なレビューがほぼ不可能なのですが、個人的には歪みサウンドだけでなく、クリーントーン系のRIGやクランチ系のRIGでも特に不満は感じていません。

ただ、プロファイリング時のEQ設定にもよるのでしょうが、ローゲイン系のアンプをプロファイリングしたRIGのGAINを上げていくとサウンド的には破綻していくイメージがあります。実機でしっかりとサウンドを作ってからプロファイリングを行うことでこうしたこともなく、使えるRIGになることでしょう。

私はRIGをThe Amp Factoryで購入して使用しています。The Amp Factoryでは各種ギターアンプを丁寧にプロファイリングしたRIGデータを有償で入手可能です。

The Amp Factory WEB Site

また、KEMPER公式のRIG MANAGERアプリケーションを使用することで無償で各種ギターアンプのRIGを入手することができます。こちらはRIGのプロファイリング状況が不明ですが、試しに使ってみたい、というのであればなんら問題はないと思います。

RIG MANAGERについては下記記事をご覧ください。

Profiling Amplifierを導入することで感じられるメリットは下記記事でご紹介しています。




目次

Profiling Amplifierと外部機器の接続

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Kemper Profiling Power Rackの背面はこんな感じになっています。一般的なプリアンプと同様、外部機器との接続端子が並んでいますね。上部の銀色のスリットは放熱スリットで、使用中はこちらのスリットを塞がないようにしましょう。

SPEAKER OUTPUT

Power Rack、Power Headの2機種は本体内部にパワーアンプを内蔵しています。SPEAKER OUTPUTは内蔵パワーアンプの出力端子で、スピーカーキャビネットに接続して使用します。内蔵パワーアンプに入力される信号は後述のMONITOR OUTPUTの信号です。

対応しているキャビネットは8〜16Ωのもので、16Ω接続時には最大300W、8Ω接続時には最大600Wを出力します。

大変高出力の端子なので、スピーカーキャビネット以外への接続は絶対に行わないでください。機器の故障の原因になります。他のフォーン端子と異なり、誤接続防止用に赤い識別リングが付いています。

 

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POWER

IEC標準規格の電源ケーブルを接続する端子です。KORGの添付シールには100V電源専用の印字がありますが、ハードウェア本体はユニバーサル電源のようで、100-125V、190-245Vの表記があります。コネクタ左横にはシャーシアースの接続ピンがあります。

USB

RIG MANAGERを使用する際にコンピューターと接続するUSB端子です。Profiling AmplifierにはUSBオーディオインターフェース機能は備わっていないのでご注意ください。

RIG MANAGERについては下記記事をご覧ください。

MAIN OUTPUT

Profiling Amplifierをライン出力するための端子です。フォーン端子、XLR端子の両方から同様の出力信号を取り出すことができます。会場のPAシステムなどに直接接続する場合はこちらの端子から出力を行います。

MAIN OUTPUTをはじめ、各出力端子に備わっている赤いボタンはグランドリフトスイッチです。通常はGROUND状態で使用しますが、ループノイズなどグランド関係のノイズが発生した場合にはグランドリフトすることでノイズが軽減される場合があります。

また、こちらの端子からの出力信号は内部設定で変更可能です。

 

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MONITOR OUTPUT

プレイヤー用のモニター出力端子です。パワーアンプセクション通過前のライン信号が出力されます。外部パワーアンプやギターアンプのライン入力に接続して使用します。

初期状態でこの端子からの出力はキャビネットシミュレーターが有効になっていますが、ギターアンプや外部パワーアンプ→スピーカーキャビネットと接続する場合には内部設定でキャビネットシミュレーターをOFFにして使用します。

こちらの端子からの出力信号も内部設定で変更可能です。

NETWORK

専用フットコントローラーProfiler REMOTEを接続して使用する端子です。REMOTEはこの端子から電源の供給を受けることができるため、足元に電源ケーブルを用意する必要がなく、スッキリとした配線で収まるのが魅力です。

REMOTEでチューナーを呼び出し、同時にディスプレイにチューナーを表示させることが可能だったりと、専用ならではの高度な連携が取れているのもよいですね。REMOTEのLCD/LEDの輝度もProfiling Amplifier本体から設定可能です。

また、Profiling Amplifier本体のLooper機能を使うにはProfiler REMOTEが必要になります。

最大ケーブル長は約7mと大会場では少し心許ない感じですが、PoE(Power over Ethernet)対応のスイッチングハブを使用することでスイッチングハブからの電源供給が可能となり、最大約100mまでひき回せるようです。

MIDI

MIDIフットコントローラーなどを接続して使用する端子です。INはコントローラーのMIDI出力をOUT/THRUには外部エフェクターなどの機器を接続して使用します。

S/PDIF

S/PDIFフォーマットのデジタル入出力端子です。ライブで使用するよりもDAWと連携しデジタル接続でリアンプをする方が多いでしょう。残念ながらサンプリングレートは44.1kHz固定なので、96kHzなどのハイサンプリングレート環境ではデジタルリアンプができません。

この出力も内部設定で変更を行うことが可能です。

※2018/3/17に内容を修正いたしました。

DIRECT OUTPUT / SEND

DAWで録音を行う際にリアンプ用のドライ信号をレコーディングしたり、外部エフェクターなどをセンド・リターン接続をするために使用する端子です。

こちらも内部設定で出力信号を変更することができます。

ALTERNATIVE INPUT

背面にある入力端子です。Profiling Rackと同じラックケースにワイヤレスのレシーバーをマウントしている場合はこちらの入力端子を使用することで配線の手間が省けます。スペックを読むと前面の入力端子よりもほんの少しだけS/Nが悪いそうですが、気にするレベルの違いはありません。

また、内部設定でこちらの入力を選択していても、前面のINPUT端子に接続された入力信号が優先されます。ワイヤレス機器のトラブルの際などにこれを知っておくとリカバリーが素早くできますね。

RETURN INPUT

ギターアンプのプロファイリングを行う際や、SENDから接続した外部エフェクターのRETURN信号を受け取るための端子です。リアンプを行う際もこちらの端子に接続し、内部設定でReturn Input Reampを選択することで信号レベルのマッチングを行うことができます。

ALTERNATIVE INPUTと組み合わせてステレオ入力端子としても使用可能で、音楽プレイヤーなどを接続して練習を行うときにも便利に使用できます。




Profilling Amplifierの操作方法

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今度はフロントパネルの操作子を見ていきましょう。ツマミやボタンが大量にありますが、覚えてしまえば直感的に操作可能です。

フロントパネル左側1

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まずはフロントパネルの左側からみていきます。

電源スイッチ

フロントパネル左側のダイヤルは電源スイッチと動作モードの切り替えスイッチを兼ねています。

このチキンヘッドスイッチをTUNERに合わせるとメインディスプレイにチューナーが表示されチューニングを行うことが可能です。BROWSERに切り替えると内部のリグを選択して呼び出すことができるBROWSERモードに、PERFORMを選択するとリグを5セットにしたPerformanceごとに選択可能なPerformanceモードにそれぞれ切り替わります。

また、PROFILERにセットするとギターアンプの特性を取り込む=Profileモードになります。

USB

フロントパネルのUSB端子はコンピューターとの接続用ではなく、この端子にUSBメモリを接続し、リグの読み込み、リグの保存、バックアップなどを行うことができます。

USBやRIG MANAGER経由でRIGを読み込む際に、ファイル名によっては正常に読み込めない場合があります。この現象については下記記事をご参照ください。

HEADPHONE

この端子にヘッドホンを接続することで、Profiling Amplifier本体のみでリグのサウンドの確認などが行えます。

また、ステレオ背面のALTERNATIVE INPUTとRETURN INPUTを組み合わせてステレオAUX入力に設定している場合、CDや音楽プレイヤーを再生しながら練習をすることも可能です。

フロントパネル左側2

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INPUT

入力に関する設定メニューを呼び出すボタンです。ボタン上部に付いているLEDの色で入力信号の大きさを確認できます。緑〜黄色が正常な状態で、赤色がオーバーレベルです。頻繁に赤色が点灯する場合は入力設定から入力感度、Senseを下げて使用しましょう。

また、INPUTメニューの設定内容はProfiling Amplifier本体の設定となります。RIGごとに切り替えることはできないので注意しましょう。

NOISE GATE

ボタン下部のダイヤルは入力セクションのノイズゲートのかかり具合を設定するノブです。このノイズゲートの設定は全RIG共通でRIGごとに切り替えることはできません。あまり高い値に設定すると減衰音などが不自然になるのである程度の値に止めましょう。

NOISE GATEで不十分であれば後述のSTOMPSセクションのノイズゲートを使用するのがよいでしょう。

GAIN

現在選択されているRIGのGAINツマミの設定値をLEDで表します。当然アナログのギターアンプ同様、時計回りに回せば歪みが深くなります。

SYSTEM

Profiling Amplifierの本体設定を行うSYSTEMメニューを呼び出します。

このメニューではLCD/LEDの色、輝度や接続されたフットスイッチ、エクスプレッションペダルなどの動作設定、MIDIの設定などが行えます。

RIG

RIGボタンを押すことで現在選択されているRIGの管理メニューを開きます。

QUICK

このボタンには任意の機能を割り当てることが可能で、あらかじめ割り当てておいたメニューを呼び出します。

STORE

現在のRIG/Performanceの状態を保存するSTOREメニューを呼び出します。メニュー内の操作で上書きや別名保存、名前の変更などを行うことが可能です。

UNDO / REDO

直前に行った変更を取り消すUNDOボタンと、直前に行ったUNDOを取り消すREDOボタンです。

フロントパネル上部

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フロントパネルの上部では各種エフェクトやアンプセッティングの調整を行うためのボタンが並んでいます。

STOMPS

STOMPSセクションではProfiling Amplifier内蔵の各種ストンプエフェクターをABCDの4つのモジュールにロード可能です。また、読み込まれたエフェクトのタイプによりLEDのカラーが変わります。また、エフェクトが読み込まれているモジュールはボタン自体も明転します。

STOMPSボタンを押すとSTOMPSセクション全体のON/OFF切り替え、STOMPSボタンを長押しすると一覧表示が可能です。

また、ABCDの各ボタンを押すと個別のエフェクトのON/OFF、長押しすると各モジュールのエフェクトを選択、設定するメニューを呼び出すことができます。メニューを開いた状態で下部のTYPEノブを回すことで各種エフェクトを選択することができます。同様にBROWSEノブを回すと豊富なプリセットからエフェクトを選択することができます。

STACK

RIG内のギターアンプを選択したり、設定を行うセクションです。

Profiling Amplifierではギターアンプは[AMPLIFIER]、[EQ]、[CABINET]の3つのモジュールに分割されます。ProfilingされたRIGデータはアンプ本体とキャビネットに分けて保存されており、それらを自由に組み合わせて使用可能です。

例えばMarshallのスタックアンプとFenderのコンボアンプをプロファイリングした後に、Marshallのアンプヘッドを使用してFenderのコンボアンプを鳴らしたRIGと、反対にFenderのアンプ部分を使用してMarshallのキャビネットを鳴らしたRIGが作成可能ということです。

このセクションでもSTOMPS同様に各ボタンで各モジュールのON/OFF、長押しで詳細設定画面の呼び出し、AMPLIFIERとCABINETの長押しメニューではTYPEとBROWSEノブを使用してファイルの呼び出しが可能です。

また、AMPLIFIERメニューではチューブのバイアス設定のエミュレーターなど、かなり細かい部分の設定が可能になっていて、とても詳細にサウンドを作り込むことが可能です。

EFFECTS

EFFECTSセクションではSTACKセクション通過後のサウンドにエフェクト処理を行うことが可能です。

Xモジュール、MODモジュールにはSTOMPSと同種のエフェクトを読み込むことが可能です。コーラスなどの空間系エフェクトはアンプの後段にかけた方が広がりが大きくクリアにかけることができるのでMODモジュールにロードして使用することが多いです。STOMPSセクション同様、エフェクトがロードされているモジュールはボタン自体が発光します。

DELAYモジュールには各種ディレイを、REVERBモジュールには各種リバーブをロードすることが可能です。

このセクションでも今まで同様、ボタンを押すとON/OFF切り替え、長押しでメニュー、メニュー画面でTYPEまたはBROWSEで各種エフェクト、プリセットの選択を行うことができます。

ディスプレイ周り

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ディスプレイ周りの操作子について見ていきましょう。

ソフト・ボタン

ディスプレイ上部の4つのソフトボタンはディスプレイ上部に表示されているメニューのチェックボックスを切り替えたり、編集メニューを開くボタンです。現在の画面で有効なボタンのみが明るくなります。

ソフト・ノブ

ディスプレイ下の4つのソフトノブもソフトボタン同様、ディスプレイ下部に表示されているパラメーターの編集に使用します。各モジュールの内容を変更する場合にはこのソフトノブを使用します。また、RIG、Performanceのオーバービュー画面ではBass/Middle/Treble/Presenceの4バンドEQを直接操作できるノブになります。

EXIT

現在開いているメニュー画面から抜けるボタンです。使用可能な時はボタン自体が発光します。

PAGE

エディット可能なパラメータが複数のページにわたるメニューの場合は、このPAGE</>ボタンを使用してディスプレイに表示される項目を切り替えることができます。

プロントパネル右側

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画像を撮る時に寄りすぎてしまったためにノブで印字が見えない部分がありますね。すみません。

OUTPUT

Profiling Amplifier本体の出力設定を行うメニューを呼び出します。各出力端子からの出力信号、MASTER VOLUMEとのリンクなどを設定することができます。OUTPUT設定は全RIGで共通になっています。

Main Output

リアパネルのMAIN OUTPUTからの出力信号を設定します。

Master Stereo/Master Mono/Master LeftではProfiling Amplifier全てのセクション通過後のサウンドがそれぞれステレオ、モノラルサミング、Lチャンネルのみ出力されます。通常はMaster Stereo設定で使用します。

Git+Processing/Git Studioでは入力信号をA/Dコンバーターに通し、インプットセクションのノイズゲートとボリュームペダルを通過した後の信号が出力されます。Git+Processingでは入力された楽器と同様の信号レベル、Git Studioではラインレベルで出力されます。

StackではStackセクションの出力信号を取り出します。EFFECTSセクションの入力前の信号であるため、X、MOD、DELAY、REVERBでのエフェクト処理が行われる前の信号がラインレベルで出力されます。

Mod Left/Mod Mono/Mod StereoではMODセクションの後で信号を取り出します。DELAY、REVERBのエフェクト処理前の信号がラインレベルで出力されます。LeftではLチャンネルのみ、Monoではモノラルサミング信号、Stereoではステレオ信号がそれぞれ出力されます。

Delay/Reverb wetではDELAY、REVERBモジュールのエフェクト音のみがステレオラインレベルで出力されます。他の端子の出力と組み合わせて使用する方法が考えられます。

Monitor Output

リアパネルのMONITOR OUTPUTからの出力信号を設定します。アンプ内蔵モデルの場合、ここで設定した出力が内蔵パワーアンプに送られるためMaster Monoから変更を行わないのが無難です。モノラル出力のため、上記の出力のうちいくつかは使用できません。

Git+Processing、Git Studio、Stack、Mod Left、Mod Mono、Master Left、Master Monoから選択可能です。

Direct Output

リアパネルのDIRECT OUTPUT/SENDの出力信号を設定します。リアンプ用のDRY音を出力したり、外部エフェクトをセンドリターン接続するのに使用します。DRY音の出力にはGit Studioを主に使用します。外部エフェクトとの接続はSTOMPS、EFFECTSセクションのモジュールにLoop Mono/Stereoをロードすることで自動的に設定が変更されます。

また、Git Analogでは入力信号がA/Dコンバーターに入る前に分岐された信号を出力します。出力レベルは楽器レベルです。

Git Analog、Git+Processing、Git Studio、Stack、Mod Right、Mod Mono、Master Right、Master Monoから選択可能です。MONITOR OUTPUTと組み合わせてModやMasterのステレオ出力を行うことができます。

SPDIF Output

リアパネルのS/PDIF出力からのデジタル出力信号を設定します。オーディオインターフェースのS/PDIF入力に接続してリアンプを行うことなどができます。また、端子は通常のRCA端子ですが、S/PDIFフォーマットでは1本のケーブルで2chの伝送が行えるため、ステレオ出力や、2つのサウンドの同時出力が可能になります。

上記3つのアナログ出力と同様のラインレベル出力設定と、2つを組み合わせた設定から選択可能です。

Output EQ

また、MASTER OUTPUTとMONITOR OUTPUTには独立した4バンドEQが備わっています。『独立した』というところが大きなポイントで、ライン出力を行うMASTER OUTPUTのサウンドをキープしたまま、ステージ上のギターアンプの鳴りをコントロールすることが可能になっています。

MASTER VOLUME

Profiling Amplifierの出力音量を設定するツマミです。このツマミの設定状況も全RIG共通です。

入力と同様に出力状況を示すLEDが付いていて、緑〜黄色は正常に出力されていますが、赤色に点灯している場合には出力段でクリッピングが発生しています。後述のVOLUMEを使用して該当するRIGのVOLUMEを下げましょう。

常時赤色点灯するような使用方法だと、内臓パワーアンプブロックや接続先のキャビネットの故障に繋がります。

DELAY

DELAYモジュールにロードしたDELAYのFEEDBACK、MIXを設定メニューに入らなくても設定可能なツマミです。

REVERB

REVERBモジュールにロードしたREVERBのTIMEとMIXを設定メニューに入らなくても設定可能なツマミです。

TAP

DELAYモジュールにロードしたTAP DELAYのテンポを設定可能なTAPスイッチです。ライブなどで使用している際にはフットスイッチにアサインした方が便利です。

ON/OFF

各モジュールのON/OFFを切り替えるボタンです。また、このボタンを押しながら各モジュールのボタンを押すとそのモジュールのON/OFFを切り替えることができます。

Performanceモードでは各スロットにロードされたRIGをON/OFFできます。OFFにされたRIGは呼び出すことができなくなり、演奏中に謝って意図しないRIGを呼び出してしまうことを避けられます。

LOCK

LOCKボタンを押しながら各モジュールのボタンを押すことで、モジュールをLOCKすることができます。

LOCKされたモジュールはRIGを切り替えても設定状況を保つ為、同じ設定のキャビネットを別のアンプヘッドで試すときなどに便利に使用できます。

COPY / PASTE

COPYで各モジュールの現在の状況をコピーし、PASTEでCOPYしたモジュールがロード可能な場所にペーストすることができます。

このコピー&ペーストで使用するクリップボードはRIGを切り替えても有効なため、別のRIGにエフェクトをCOPYする際に便利です。

VOLUME

RIGの出力ボリュームを設定するツマミです。クリーントーンや通常のバッキングサウンド、リードサウンドなどRIGごとに音量差がある場合はこのVOLUMEツマミであらかじめ合わせておくと音色を切り替えるたびに音量が変わってしまう現象を避けられます。

RIG

十字形のRIGナビゲートボタンです。

BROWSEモードでは上下キーでアルファベットの頭文字ごとに、左右でアルファベット順にRIGを探すことができます。また、TYPEノブでRIGの絞り込み、BROWSEで一覧から選択を行うことができます。

Performanceモードでは上下キーでパフォーマンスの切り替え、左右キーで同一パフォーマンス内のRIGの切り替えを行うことができます。このときTYPEノブは上下キーと同様パフォーマンスの切り替え、BROWSEノブは各スロットにロードするRIGの選択を行うことができます。

INPUT

Profiling Amplifierのギター用入力端子です。




3行でまとめると

  • 各出力端子からの出力は割り当て可能!
  • 入力端子も用途によって選択可能!
  • モジュールごとに入れ替えてオリジナルサウンドを!

最後に

聞き慣れない言葉が大量に出てきてしまいましたが、使っていくうちに自然と覚えられると思います。基本はアナログのアンプヘッドやエフェクターを踏襲した操作子や設定項目が多いので、直感でも意外と戸惑わないですね。

また、出力ルーティーンの豊富さも魅力です。例えば、リアンプ時の手順はProfilng Amplifierにギターを直結し、MASTER OUTPUTからの信号をモニタリングしつつ、DIRECT OUTPUTからのドライ出力をレコーディングする。今度はオーディオインターフェースからギターのドライ音のみを出力し、Profiling AmplifierのALTERNATIVE INPUTに接続、MASTER OUTPUTからの信号をレコーディングする。なんてことを行うだけです。

リアンプ時のRIGをSTOREしておけば、音源と同じ音でライブ演奏も行えます。

欲を言えば公式のエディターアプリケーションが欲しいところですが、今後のリリース、アップデートに期待しましょう。

 

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いいね!とかしていただけると歓喜します。



POSTED COMMENT

  1. […] す。 本体の情報(音や機能)は色んな所で出ていますね。 私も購入前に色々調べましたがここが初めての方にも大変判りやすく解説されています。 音の違いなどはYouTubeなどで検索す […]

  2. jazzfunklove より:

    初めまして。
    素晴らしい記事、有難う御座います。
    本当に助かります!!

    消さないで下さいね…(笑)

    • ZAL より:

      jazzfunkloveさん

      コメントありがとうございます。

      お役に立てたようで幸いです。
      大丈夫、記事を削除する予定はありませんw

  3. 武田 より:

    大変参考になりました。
    デジタルIOについて、マニュアルには44.1kHzのみ対応と書いてあるのですが48kHzに設定可能でしょうか?

    • ZAL より:

      武田さん

      コメント、ご指摘ありがとうございます。
      Profiling AmprifierのDIGITAL I/Oのサンプリングレートについて、当ブログで48kHzまでと記載してしまっておりましたが、ご指摘の通り正しくは44.1kHz固定です。

      大変申し訳ございませんでした、ブログ本文も訂正させていただきます。
      記事の推敲を徹底し、同様のミスが内容に留意していきます。

      今後ともよろしくお願いいたします。

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