今回は、使用頻度が高くおすすめできるEQプラグイン5つを、簡単な特徴や使用ポイントを添えてご紹介します。
EQというカテゴリーの中でも様々なものがあって、それぞれサウンドに個性があります。同じパラメーターに設定しても出てくるサウンドはまさに千差万別、プラグインと言えど奥が深いのです。
目次
Waves – Renaissance EQ
・特徴
動作が軽く、複数トラックにインサートしてもCPU、メモリへの負荷が少ない。また、音質的にもクセがなく使いやすい。
Renaissance EQに限らず、プラグイン上部にグラフが表示されるEQは、現在どの程度EQしているのかも視覚的に判断しやすい。
・使用ポイント
主に楽器系のカット用EQとして使用
声モノのカット用EQにも使用
積極的にブーストには使用していない
Waves – H-EQ
・特徴
M-S方式に対応している
各バンドごとにEQのキャラクターを設定出来る
「カット方向にはデジタル、ブースト方向にはアナログ」と、
1台のEQでいいとこ取りが出来る、まさにHybrid EQ
・使用ポイント
M-Sモードを使用して、シンセ・ストリングスなどのステレオ感の調整やバスにまとめた各楽器類、最終的な2MIXの音を整えるのに使用
McDSP – 6020 Ultimate EQ
・特徴
10台分の個性派EQモデリングの詰め合わせプラグイン
各パラメーターが数値で表示されず、グラフも無い分直感で操作出来るEQ
・使用ポイント
主に楽器のブースト用EQに使用、1073や1081など、他のEQを試してみて、しっくり来なかった時に使用することが多い。また、他トラックと同じEQでブーストを行うと
2MIXが平面的になってしまうので、それを回避するために使用している。
Sonnox – Oxford EQ
・特徴
プラグインEQの第一選択肢、一言で言うと『優等生』、EQのタイプを全バンド一括で切り替えることが可能です。
EQタイプを切り替えても各バンドの設定状況が記録されているので、A-Bチェックと合わせて比較していくのも便利
・使用ポイント
ほとんどの楽器のカット用EQに使用
ブーストもこれで行ってしまうことも多い
UNIVERSAL AUDIO – Neve® 1081 / 1081SE Classic Console EQ
・特徴
ブーストの音がよい
少しのブーストでもサウンドがガラっと変わるほどのキャラクターを持ったEQ、『歪み』をモデリングしている。
印象としては、エキサイターを使ったような倍音感がある。また、DSPベースのEQなのでPC本体のCPU、メモリを圧迫しない。
UADプラグイン全般に言えることだが、よくも悪くも通しただけで音が変わる。
・使用ポイント
楽器、声モノ問わずブースト用EQに使用
声モノのHIGHをシェルビングでブーストしてやるととても音抜けがよい
3行でまとめると
- カットはクセの無いデジタルEQ
- ブーストはクセのあるアナログモデリングEQ
- 多トラックに同一のEQを使用すると音が団子になってしまう
最後に
今回はおすすめEQについてでした。
アナログモデリングのEQは各社からいろいろ揃っているので、いろいろ試してみたいところです。
トラックに複数のEQをインサートして使い分ける方法、なんていうのも今後記事にして行こうと思います。
EQの使用法については以下の記事をご参照ください。
より実践的な組み合わせによるEQについてはこちらをご覧ください。
第二弾のおすすめEQは下記記事でご紹介しています。
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