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実戦的なコンプレッサーの使い方!タイトなドラムトラックを作る方法

MIXの際にコンプレッサープラグインを使用して音作りをすると言うことは、DTMでは当たり前になっています。

コンプレッサーを使用することで、トラックの大きな部分だけを圧縮し、ダイナミクスを狭めることが出来ると言うのはよく知られていることですが、実はコンプレッサーを使用するのには他にもいくつかの大きな理由があります。

「ドラムにはこのコンプレッサーが良い」とか、「ベースにはこのコンプレッサーが良い」とか、「いい歪み感が得られる」などコンプレッサーの特徴についてはよく耳にしますが、それらのコンプレッサーを実際にどのように使うのか、という部分が最も重要です。

また、コンプレッサー(プラグイン)にはそれぞれ得手不得手があるのですが、それらを適切に組み合わせることでMIXのレベルは大きく上がります。

アップテンポなロックやポップスミュージックをMIXする上で、『タイトなドラムサウンド』と言うのは必須になってきます。『タイトな』と言う部分は日本語的な表現だと、引き締まった、とかハキハキとした、とかになるでしょうか。

アップテンポな曲でドラムサウンドをタイトにまとめずにエレキベースや、エレキギターとMIXすると、MIXの低域〜中低域に濁りが生じてしまい聴きづらいMIXになってしまいます。

このタイトなサウンドを作るのに、コンプレッサーは効果的に作用します。当然、EQなど他のエフェクトでも必要なプロセスがあるのですが、今回はコンプレッサーの設定のみに絞ってお伝えしていきます。



目次

タイトなサウンドとは

それでは、よく耳にする『タイトなサウンド』とは、どういうサウンドを指すのでしょうか?

コンプで音を引き締める、と言ってもそれは実際にはどういうことなのか、考えていきます。

まずは、ここからの説明に先駆けてエンベロープと言われるものをご紹介させていただきます。

エンベロープ

adsr縦軸に音量、横軸に時間を置いたADSRエンベロープ

エンベロープ(英:Envelope)とは、一般的には封筒のことを指します。

しかし、音楽用語でエンベロープと言った場合には、シンセサイザーのパラメータなどでよく使用される、縦軸に音量変化、横軸に時間変化を取った、上図のようなグラフを指します。

時間軸的な音の立ち上がりをアタック(Attack)、アタックが落ち着いて音量が一段階下がる部分をディケイ(Decay)、音量が落ち着いて持続音になる部分のサスティン(Sustain)、音の消え際の部分をリリース(Release)と呼びます。これらの頭文字を合わせてADSR(エンベロープ)と呼んだりします。

実際にはこんなに綺麗なグラフになることはなく、アタック部分とディケイ〜サスティン〜リリース部分の2つに分けて考えることが多いです。以後、この記事ではディケイ〜サスティン〜リリース部分を合わせてサスティンとしてご紹介していきます。

タイトなサウンドは、サスティン部分が目立たない

一般的にタイトなサウンドと言われているサウンドは、音の余韻、つまりサスティン部分が目立たない、アタックが強調されたサウンドを指します。

具体的には、コンプレッサーを使用することで、サスティン部分を圧縮し、目立たなくすることで、相対的にアタックを目立たせてサウンドをタイトに仕上げていくことでタイトなサウンドを作っていきます。

コンプレッサーの基本的なパラメータや使い方などについては、下記リンク先を参考にしてみてください。

コンプレッサーを使ってタイトなサウンドを作る方法

では、早速先ほどの波形にコンプレッサーをかけて、タイトにして行きましょう。

コンプレッサーの動作は、Thresholdを超えた信号をRatioで設定した比率で圧縮する、と言うものなので、取り敢えず掛けると以下の図のようになります。

comp1赤色の横線がThreshold、細い線が元の信号、太い線が圧縮後の信号を表します。

実はこのグラフはタイトなサウンドという目的においての失敗例を表しています。

アタックとサスティン部分の音量差に注目すると、元波形よりも音量差が無くなってしまっています。余韻を強調したサウンドを狙う場合はこれで良いのですが、タイトなサウンドを目指している場合、このコンプは失敗コンプです。

それでは、成功例をご覧ください。

comp2アタックタイムを設定することで、アタック成分をコンプレッサーから逃している。

だいぶ見づらくなってしまって恐縮ですが、横軸の紫色の縦線の時間がコンプレッサーのアタックタイムだと思ってください。

アタックタイムとは、信号がThresholdを超えてから実際にコンプレッション動作を始めるまでの時間を設定するパラメーターです。このパラメーターを適切に設定することで、信号のアタック部分をコンプレッションさせずにサスティン部分だけを圧縮することが可能になります。このことをアタックを逃す、なんて言ったりもします。

失敗例の画像と見比べると、元波形よりもアタック部分とサスティン部分の音量差がついているのがお判りいただけるのではないでしょうか。

タイトなサウンド、ルーズなサウンドなどを意図的に作っていくためにはこのアタックタイムの設定が非常に重要になります。

実戦的タイトなサウンド例

前置きが長くなりましたが、ここからは実際にドラムのサウンドサンプルを使用してタイトなサウンドを作る方法をご紹介していきます。

サンプルサウンドはパラアウトしたドラムのパターンを使用しています。ドラム音源内部のエフェクトは全てOFFにしています。ロックドラムを想定したサンプルなので、元のサンプルが大分タイトに仕上がっていますが、これをさらに引き締めていきましょう。


これをコンプレッサーのみを使用してタイトにしていきます。

バスドラム

まずは、先ほどのサウンドサンプルからバスドラムだけを抜き出したものがこちらです。

元のサンプルの段階でかなりタイトないい感じのロックドラムです。

これにSonnoxのOxford Dynamicsコンプレッサーをインサートしてみます。

Kick_Sonnox_Comp

わかりやすくするために、Ratio6:1でかなり深めにコンプレッションさせています。Thresholdはピーク時に5〜7dBコンプレッションする程度、Make upは出力の平均音圧が変わらない位を狙っています。

また、Attackは本当にドアタマ部分だけを逃す2ms、Releaseは次のアタックまでにコンプが戻り切るように、HOLD合算で150msに設定しています。この設定のコンプをかけた状態がこちらです。

ちょっとアタックが短すぎた感もありますが、Sonnoxのコンプレッサーは周波数特性に優れていて、コンプレッションしたことによる周波数ごとの特性差が少ないため、原音をあまり変えたくない場合に便利です。

実際の周波数グラフが以下のようになっています。まずはコンプレッション前がこちら。

kick_precompバスドラム元サンプルのグラフ

そして、プロセス後が以下のグラフです。

kick_sonnoxバスドラムSonnoxコンプ後のグラフ

上記のように、周波数分布を大きく変えることがなく、非常にナチュラルなコンプレッションをしてくれます。

 

さて、タイトにするコンプレッサーを語る上で欠かせないのが、Universal Audioの1176LN Rev.E(通称ナナロク)ではないでしょうか。プラグインバージョンではありますが、1176でコンプレッションもしております。

Kick_1176_comp

アタックもリリースも早めで、アタック部分直後から引き締めています。レシオは8:1に設定し、かなりハード目にコンプレッションを行なっています。リダクションメーターはピーク時で7dB程度です。

この設定で1176を通したサウンドがこちらです。

アタックのバチッという部分が強調されているのがわかるかと思います。

周波数グラフはこんな感じになっていました。

kick_1176バスドラム1176LNコンプ後のグラフ

Sonnoxと比べると元波形からかなり周波数分布が変わっています。

本来、コンプレッサーの作用は周波数分布を変更するというものはないので、電気的に優れた圧縮をしているのはSonnoxということになるのですが、面倒(?)なことにオーディオミキシングの世界ではそうなりません。

1176を通すことにより、アナログ回路をエミュレートした歪み、倍音が加わったり、周波数ごとの位相特性が乱れることで周波数分布が変わります。ここは上記のグラフにも現れています。本来目的外の動きをする工業製品は失格なのですが、長い歴史の中でこの歪みや位相特性の悪さが、『音楽的』と評される方向に固まっています。

実際、他のコンプレッサーでは得られない、独特の、いい締まり方をするので、理屈じゃないんだな、と考えて当たり前のように使用しています。

また、DAW上で波形を見比べたものが以下の図です。上からコンプレッション前、Sonnox、1176の順に並んでいます。

kick比較上からコンプレッション前、Sonnox、1176のDAWクリップ。アタック部分とサスティン部分の音量が整えられて、タイトになっていることがわかる。

波形の頭=アタック部分に注目すると、下のコンプレッション後の方が強調されていることがわかります。

スネアドラム

続いてはスネアドラムをコンプレッサーでタイトにしていきます。

元のサンプルがこちらになります。

バスドラム同様、サンプルサウンドで十分タイトです。

これをさらに引き締めて行きます。まずはSonnoxから。

Snare_Sonnox_Comp

こちらは、アタック音をより多く逃すために、18msと長めのアタックタイムを設定しています。リリースも256msとして次のアタック寸前までコンプレッションを継続してもらいます。

レシオは4:1ですが、KNEEを10dB取っているので、設定以上に潰れるセッティングとなっています。バスドラムと同じく、Thresholdはピーク5〜7dBコンプ、Make Upはアナライザでのメーターが同じ値になるところ、としています。

コンプレッション後のサンプルが以下になります。

原音にあまり影響を与えていないですが、パツパツとしたコンプレッション感がお判りいただけるかと思います。

周波数分布は以下の通りです。

sn_precompスネアドラム、元サンプルのグラフ

Sonnoxでのプロセス後がこちら。

sn_sonnoxスネアドラムSonnoxコンプ後のグラフ

見事なグラフです。原音忠実で音圧調整以外のことをしていない印象です。

 

続いては、1176LNを使用したコンプレッションに移っていきます。

snare_1176_comp

設定はこんな感じです。

アタックはほぼ最遅、リリースは次のアタックを潰さないよう短め、4:1のレシオに設定、ピークで7dB位のリダクションです。

1176のアタック・リリースパラメーターは通常のコンプレッサーと逆で、時計回りに回して行くと早くなっていく仕様です。間違えているとめちゃくちゃな設定になるので覚えておきましょう。

1176でコンプレッションしたサウンドがこちらです。

パッツパツですね、サンプルを差し替えた位にサウンドがガラっと変わっています。

周波数分布はこんな感じです。

sn_1176スネアドラム、1176コンプ後のグラフ

ピークホールドだけなので違いが現れ切っていないのですが、こちらもかなり印象が違いますね。音楽的なグラフ、ということでしょう。

ドラムキットの中でも特にスネアをパツパツと、いい意味でコンプ臭くするのに使用するコンプレッサーは現状、この1176が多くのエンジニアのファーストチョイスです。サンプルを聴いて頂いても、どこか聴き覚えのあるサウンドなのではないでしょうか。

バスドラム同様、DAW上の波形も見比べてみます。

sn比較上からコンプレッション前、Sonnox、1176の波形。

先ほど同様上からノーコンプ、Sonnoxコンプ、1176の順で並べています。Sonnoxのリリースがちょっと早すぎたかも知れませんが、アタックが強調されてタイトなサウンドになっているのが視覚的にもお判りいただけるのではないでしょうか。

 

それでは、冒頭のリズムトラックをコンプレッション前後で聴き比べてみましょう。

  1. Dr_Set_No_Comp
  2. Dr_Set_Sonnox_Comp
  3. Dr_Set_1176_Comp


コンプレッサーの作用で、スネアの裏拍当たりもシッカリと鳴っている感が出ています。また、全体的に締まった感じが、得られているのがわかるかと思います。

Sonnoxは原音を保ったまま、1176はサチュレーターとEQも合わせて挿したようなサウンドになっています。ここは好みの問題だと思うのですが、うまく使い分けることでMIXのテクニックが一段上に上がることは間違いないでしょう。

今回は基本編と言ったところで、トラックにコンプレッサーのみを挿してきましたが、この前段にEQを挿してやることでコンプレッサーの動作も含めて主に低域〜中低域のコントロールが可能です。また、サイドチェーンを使うことで、より効果的にサウンドを引き締める方法もあります。



適切なアタックタイムの見つけ方

oxford_normal_sat

ここまで、アタックタイムの設定でサウンドの立ち上がりを逃して、リリース部分をシッカリとコンプレッションしていく、という方法でサウンドをタイトにしてきましたが、この項でアタックタイムの設定方法について、私個人のやり方をご紹介していきます。

今回はタイトにするコンプをご紹介してきましたが、この方法はどんなスタイルのコンプレッサーの設定でも使える方法なので、一度試してみてください。

1.アタックタイムを最速に設定する

コンプレッサーをインサートしたトラックをソロ状態にし、インサートされたコンプレッサーをThreshold最大、レシオ4〜8:1位、アタック最速、リリースも最速に設定します。当然、この状態ではコンプレッサーは作動していない状態です。

また、KNEE設定が可能なコンプレッサーでは、KNEEを最もハードな状態(0dB)などに設定します。

1176やLA-2AなどThresholdが設定できないタイプのコンプレッサーでは、コンプレッサーが作動しない範囲でインプットレベルを設定します。

この状態をプリセットに保存して置くと、インサートしたプラグインのスタート地点としてとても便利です。ProToolsでのプリセットは以下を参考に作成してみてください。

2.Thresholdを下げて必要なコンプレッションを得る

トラックをソロ状態で再生しながら、Thresholdを下げていき、必要なコンプレッション(感)が得られるところを見つけます。この時、コンプレッサーのリダクションメーターを見ながら、必要なコンプ量+アルファ位のコンプレッションを得ておくと後が楽になります。具体的には、最終的に5dB位のリダクションを目指すなら、8dBリダクションまで振らせるなどです。

3.アタックタイムを徐々に遅くし、アタック成分を逃す

タイトなサウンドを得るためにアタックタイムを徐々に遅くして、アタックを逃していきます。その中でアタック成分がスッと抜けてくる場所が見つかるので、そこが最適値、という感じです。

その値を中心にアタック成分を部分的に逃すのか、完全に逃し切るのか、を決めていきます。ここはメーターでの読み取りが困難なので聴覚勝負になります。

また、先ほどちょっと深めに設定したThresholdですが、最も大きな入力になるアタック成分を逃したことで、少しリダクションメーターの振れが小さくなっているかと思います。この段階で再度リダクション量を確認しておきましょう。

4.リリースタイムなどを設定する

ここまできたらあと一歩、リリースタイムの設定です。

現在の設定ではリリースタイム=最速となっているため、多くのコンプレッサーではポンピングと呼ばれる現象が起きているはずです。

ポンピングとは、コンプレッションされたサウンドが、Thresholdを下回った瞬間からポンプのように元の音量に戻ってしまうことを指し、コンプレッサーを使う上でのタブーです。一応、ポンピングサウンドを狙って使用する場合もありますが、意図しないポンピングサンドは害悪でしかありません。

リリースタイムの設定は、楽曲のテンポと密接な関係があります。

テンポが早い曲では、次のアタックが来るまでが短いので、短めのリリースタイムを、テンポが遅い曲では次のアタックまでに間があるので長めのリリースタイムを取るのが一般的です。

タイトなサウンドを得る場合には、サスティンを嫌いたいので、テンポに合わせた中でも長めのリリースタイムを設定します。逆に余韻を強調したい場合には早めの設定を使用します。

H-COMP右下SYNCをHOSTに設定することで、ホストアプリケーションのテンポに合わせて、音符の長さのリリースタイムを簡単に設定可能。

曲のテンポに合わせた4分音符や8分音符、16分音符などの長さでリリースを設定するのも一つの方法です。WavesのH-COMPはホストDAWのテンポにシンクしてリリースタイムを設定することが可能ですね。

また、入力音のダイナミクスレンジが広い場合や、Threshold付近の信号にコンプレッション効果を多く加えたい場合には、KNEEをソフトニーよりに変更していきます。ソフトニー動作では、必然的にリダクション量が多くなり、トラックの抜けが悪くなる場合があるので、注意深く設定しましょう。

5.必要十分なコンプレッションが得られているか確認する

インサートのバイパスなどを使用して、必要な分のコンプレッションが得られているか、逆に、コンプが強すぎないかを確認します。

また、意外と忘れられがちですが、コンプレッションしたサウンドは必ず2MIXに戻して確認しましょう。そうすることで2MIXの中でコンプレッサーによってトラックにどう変化を起こせたのかを確認することができます。

タイトなサウンドを目指してコンプレッサーをインサートした場合、2MIXで聴いた時に、低域〜中低域など、元の楽器が鳴っていた周波数帯域にスペースが生まれたように感じられれば成功と考えて問題ないです。

記事中で使用したコンプレッサー

本記事中で使用したコンプレッサープラグインは以下の2つです。

個人的にはどちらも非常に使用頻度が高いプラグインです。

SONNOX OXFORD / OXFORD DYNAMICS

SONNOX OXFORD / Oxford Dynamics Native
SONNOX OXFORD / Oxford Dynamics Native

SONNOX OXFORDのOXFORD DYNAMICSは記事中でご紹介したコンプレッサー以外にも、GATE、EXPANDER、LIMITERの3つのセクションに加えて、サイドチェーンEQセクションと、WARMTHと呼ばれる倍音を付加し積極的にサウンドを変えていくセクションが含まれています。

記事中でも触れましたが、非常に素直なサウンドが特徴で消極的にサウンドが変わってしまうことがありません。また、今回は触れませんでしたが、コンプレッサー自体もNORMAL、CLASSIC、LINEARの3モードが備わっています。

DAWにはプラグインの内部構成ごとに別のプラグインとしてインストールされるため、無使用セクションにCPUが圧迫されることもなく、軽量な動作をすることが可能な統合型ダイナミクスプラグインです。

個人的には、Oxfordシリーズはリバーブ、EQ、ディエッサーとよく使うプラグインランキングには確実に入ってくるシリーズです。どのプラグインも不要な味付けをせず、原音のキャラクターを保ったまま動作してくれるので、上記がセットになっているEssentialバンドルも大変オススメできます。

SONNOX OXFORD / Sonnox Essential Native
SONNOX OXFORD / Sonnox Essential Native

UNIVERSAL AUDIO / 1176LN Rev.E

ua1176s

1176シリーズの当たり型番を詰め合わせたバンドルの中から、今回は1176LN Rev.Eを使用しました。上の図では一番下が1176LNです。実機同様、若干紫がかったパネルカラーをしています。

もはや、私ごときがとやかく言えるコンプレッサーではないのですが、1176 Rev.A、1176AEと共にユニークなキャラクターをトラックに与えてくれる優れものコンプレッサーです。

1176については以下の記事でも特集しています。

こちらのプラグインはUNIVERSAL AUDIOのUAD-2プラグインと言って、PC/Mac内部のCPUを使用せず、外部DSPを使用して動作するタイプのプラグインです。使用するためには専用の外部DSP、または専用DSP内臓のオーディオインターフェースが必要になります。

ちょっと敷居は高いですが、アナログモデリング系のプラグインやギターアンプシミュレータープラグイン、リバーブプラグインなど、動作が重いものを外部DSPに逃すことが出来ることと、それらのプラグインがいずれも高品位であることを考えると非常に悩ましいところであります。

UNIVERSAL AUDIO / ARROW
UNIVERSAL AUDIO / ARROW

UNIVERSAL AUDIOのオーディオインターフェースはOSや、USBなどの接続インターフェースによって動作環境が細かく仕分けされています。導入をお考えの方は、動作環境をよく確認するようにしてください。



3行でまとめると

  • タイトコンプにはアタックタイムの設定が超重要!
  • 1176はタイトさ+音楽的なサウンド!
  • 必ず確認しながら潰していこう!

☆最後に☆

今回はコンプレッサーを使用してサウンドをタイトにする方法についてご紹介して参りました。

タイトなサウンドを作る方法には他にも、ゲート・エキスパンダーを使用する方法や、トランジェント系プラグインを使用する方法、そもそもの波形を編集する方法など多くありますが、パツッと引き締めるコンピングは手段として持っておいて損はありません。

また、今回の場合だと、アタックタイムの設定という部分は聴覚に頼るしかありません。MIXに使用する聴覚はMIXをすることや、リファレンスを聴き込むことでしか養うことができないので、今回を参考に、ご自身で繰り返しやってみて、自分なりの方法を見つけるというのが一番の近道になると思います。

コンプ使いへの道の一助となれていれば幸いです。

 


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