222G

Guitar

ギターが弾きづらいと感じる時の原因と対策 〜サウンド編〜


リハーサルスタジオやライブ本番で自分の出しているサウンドが納得の行かないものだと、プレイに集中できないし、プレイヤーのテンションも上がらないし、といいことがありません。

スタジオの時間であったり、ライブ当日の限られたリハーサル時間、転換時間では満足の行くサウンドを作り込めないことも多くあります。

そうならないためにも音作りのためにスタジオ個人練習をしたり、アンプを持ち込んだりと工夫をこらすものの、最小限現場に合わせた調整は必要だったりで完全には解決しないのが悩ましいのではないでしょうか。

また、せっかくいい演奏をしても、サウンドがかっこ悪いと評価もされないものです。

今回は、ギターが弾きづらいと感じる時の原因と対策のサウンド編として、ギターサウンドが思うように作れないときの原因を探って、対策をしていきたいと思います。



思うように歪まない場合の原因と対策

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自分の理想の歪み、というのはみなさんお持ちだと思いますが、実際にギターのサウンドを理想の歪みに持っていくプロセスはお持ちでない方が多い気がしています(失礼)。

メタル系アーティストのCDで聴く、ずっしりとした歪みに近づけたくて歪み量を増やしているつもりなのに全然歪んでいかないような場合や、歯切れのいい歪みを目指しているのに、コシのない弱々しい歪みしかでない場合などには、以下のような原因が考えられます。

ピッキングの強さ

特に歪みを深くしたい場合、歯切れのよいトーンを目指す場合にはピッキングの強さは重要な要素になってきます。

同じセッティングのギター、エフェクター、アンプでもピッキングが弱ければ浅い歪み、ピッキングが強ければ深い歪みが得られます。

意識的にしっかりとしたピッキングをすることで、他の対策を行わなくても解決ができる場合もあります。

 

ボディの鳴り

ギターのピックアップは弦の振動を拾って電気信号に変換しています。しかし、サウンドメイキングはエフェクターやアンプなど電子機器を使用して行うもの、と考えていると思わぬ落とし穴にハマります。

一般的なマグネットピックアップが弦の振動だけを拾っているのであれば、ギター本体はベニア板でもプラ板でも良い訳ですが、実際には木材のグレードが多いに価格に反映されたりしていますし、ほとんどのギターは木製です。

ピックアップもボディに取り付けられて、ボディと共に振動をしながら弦振動を拾っていることで、しっかりとした鳴りを拾えている部分を忘れてはいけません。弦の振動がブリッジ、ナット、ペグからギター全体に伝わっている状態が理想です。

ピッキングが弦の表面しか捉えていない状態では、ボディに振動が伝わらず、芯のないサウンドになってしまいます。この状態ではピックアップは満足な信号を出力することができず、十分な歪みを得ることが難しくなります。また、後述のサウンドの太さ・抜けというのもピッキングの強度とボディの振動が重要なファクターになってきます。

ボディやネックを構成する木材のキャラクターで鳴りの個性が出てくるのですが、最低限ボディが鳴っていることが条件になってきます。

以下にボディが十分に鳴っていない原因と簡単な対策例を列挙します。

  • ピックングが弱く、弦振動が楽器本体に伝わっていない
    →しっかりとピッキングを行う
  • ナットやサドルチューニングマシンに緩みがある
    →各部の増し締めや調整を行う
  • 組み込み精度や塗膜の厚さの影響で木材が鳴らない
    →しっかりと鳴るギターを使用する

簡単ですが、以上参考にしていただければと思います。

日本の住宅環境を鑑みると致し方ない部分ではあるかも知れませんが、アコースティックギターと比べて生音の小さいエレキギターでもしっかりとしたピッキングが身につかないまま演奏をし続けている方が非常に多いです。

たまにはアンプやエフェクターなどに繋がずに、しっかりと生音の振動を感じる練習を取り入れてみるのもよいでしょう。

 

エフェクターやアンプのセッティング

marshall

エフェクターやギターアンプのセッティングが歪みづらいセッティングになっている場合、それらのセッティングを見直すことで問題は解決します。

スタジオやライブハウスでよく見かけるMarshallのJCMシリーズやJVMシリーズは歪みのキャラクターの好き嫌いはあれど、しっかりと鳴らせばアンプ直でも十分に歪みます。歪みが足りないと感じる場合、その原因の多くは、EQを絞り気味のセッティングにしてGAIN(PREAMP)を上げて、MASTERを絞る使い方によるものです。

各帯域のEQをしっかり上げてやることで、音の芯が見えてきて歪みも深く感じることができます。

また、エフェクターには得意な歪みの幅=ゲインレンジがあります。浅い歪みが得意なエフェクターで深い歪みを作ったりすると、苦手な歪みを出すこととなりサウンドが破綻しやすくなる点に注意しましょう。

個人的には、使いやすい歪みエフェクター=ゲインレンジが広い歪みエフェクターだと考えています。

 

ピックアップのセッティング

guitar

ピックアップの出力ばかりを気にして、ピックアップ自体が十分な高さに調整されていないギターをよく見かけます。

ピックアップが弦から遠い状態では十分な出力が得られず、結果として十分な歪みが得られません。以下の記事を参考にしっかりと調整するようにしましょう。

 

ピックアップの出力

ピックアップはマグネットの強さ、コイルのターン数で出力が決まってきます。

各社から色々なキャラクターのピックアップがリリースされていますが、ビンテージテイストの出力の小さいピックアップで無理やりハイゲインサウンドを作るとサウンドが破綻する恐れがあります。深い歪みを得たいのであれば、ハイパワーなピックアップを使用するのがおすすめです。

以下、それぞれオススメのシングルコイル、ハムバッカーまとめ記事です。ご参考にどうぞ。

 

ハウリングが止まらない場合の原因と対策

LesPaul

エレキギターのハウリングは、ギターの弦振動をピックアップで拾ってアンプから出力、アンプからの出力で空気が振動、空気の振動がギターと弦を振動させる、その弦振動をピックアップが拾いアンプから出力、と繰り返すことで発生します。

このループを狙って引き起こすフィードバック奏法といったものもあるのですが、今回は意図しないフィードバック、ハウリングの原因と対策を挙げていきます。

なお、厳密にいうとフィードバックとハウリングは別物なのですが、今回は望まないフィードバック=ハウリングとさせていただきます。

 

アンプとギターの向き

ギターアンプから音が出力されていて、それをギターが拾いやすい向き、つまり、アンプと向かい合った状態ではハウリングが起こりやすくなります。

ライブステージ上ではあまり味わうことのないシチュエーションですが、モニターから自分のギターの音を大きく貰っている場合には同様の状況となります。

対策は、アンプの方を向かない、や、アンプを他の方向に向ける、といったところになります。

 

ピックアップのポッティング

マグネットピックアップはそれ自体が振動により共振してしまわないようにロウ漬け(ポッティング)されています。

このポッティングが不十分だとピックアップ自体が振動してハウリングの原因となります。

ちなみに、ジャガーの爪付きピックアップは非常にハウリングを起こしやすいですが、そこも含めてジャガーサウンドなので、無理に止めるのは野暮だと思ってます。

 

スプリングの共振

トレモロ搭載ギターのトレモロスプリングが必要以上に共振し、その振動が弦に伝わることでハウリングが起きている場合もあります。

スプリングが振動しないようにスポンジなどを詰め込むことである程度対応可能ですが、サウンドキャラクターも変わってしまうため、他の対策をしても止まらない場合の手段とした方が良さそうです。

なお、ハウリング対策以外にも、スプリングの余韻がなくなる分サウンドがタイトになる、といった効果もあります。

 

歪ませすぎ

難しいことは省きますが、深い歪みサウンドでは平均音圧が高まり、倍音が増加し、ノイズが増大します。

これらが原因になってハウリングが起きることが非常に多いです。

悩ましいところではありますが、歪みを少し下げるとハウリングが止まる場合には、下げたセッティングで、足りない歪みを他の方法で補うのが良いのかも知れません。

また、弾いてない時にずっとハウリングしている状態でも、しっかりとミュートコントロールが出来ていれば問題なしという考え方もありだと思います。

 

音量が大きすぎ

歪みサウンドの音量が大きすぎてハウリングが発生している場合も多くあります。

これもギタリストジレンマの一つですが、聞こえないから音量をあげる、音量をあげたからハウる、という状況に陥りがちです。

次項以降の音抜け・音の太さといったところと合わせて考えて行くことで解決が見られるかも知れません。

 

音が抜けてこない場合の原因と対策

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単体で聴いているとクールなサウンドが出せている気がしても、バンドアンサンブルに入ると前に出て来ない。前に出ないのは音量が足りないのか、と思って音量をあげるとせっかくのクールサウンドが破綻するし、ハウりまくる。では、とTREBLEをあげると耳が痛いバッドサウンドになってしまった、なんてことあるんじゃないでしょうか。

ここからはそんな悩みを解決すべく、音抜けしない原因を潰して行きたいと思います。

 

歪ませすぎ・音量が大きすぎ

どの項目でも出てきている気がしますが、オーバードライブ系の歪みやギターアンプでのドライブサウンドは、歪みが深ければ深いだけ音抜けが悪くなる傾向にあります。また、真空管アンプで大きい音量を出す場合、高域が落ちる傾向があり、音抜けが悪くなる一因になってきます。

対処としては、歪み量を落とすか、抜けのいい歪みエフェクターやギターアンプを使用することがあげられます。

体験談で恐縮ですが、いつもMarshallで抜けないサウンドを出していたギタリストが、機材トラブルの都合でJCを使用した際に音抜けのいいナイスサウンドを出していた、ということがありました。エフェクターで音作りを完結させていても、アンプのキャラクターやキャビネットのキャラクターでサウンドが大きく変わる実例として参考になれば、と思います。

 

ピッキングの強さ

これもほとんどの項目で出てきます。

ピッキングが弱いとボディが鳴らず、ピックアップの出力も満足に得られないため、ブライトさが失われて抜けないサウンドになってしまいます。

しっかりとしたピッキングを身につけることで、多くの悩みは解決します。

また、若干の差ではありますが、ピックが弦を捉えている時間が短い方がサウンドはシャープになる傾向にあります。おにぎり型ピックよりもティアドロップ型、柔らかいピックよりも硬めのピックの方がそれぞれ音抜けはよくなります。

 

回路のどこかで高域が失われている

コンパクトエフェクターを複数接続している場合などに多く見られる傾向で、シールドやワイヤレス、パッチケーブル、エフェクターなどの回路上で高域が減衰してしまい、結果として音抜けが悪くなっていることが考えられます。

対策としては、しっかりしたシールド・パッチケーブルを使用することや、スイッチャーを使用すること、トゥルーバイパスのエフェクターを使用すること、エフェクトの先頭にバッファーを使用することなどがあげられます。
TC ELECTRONIC / BonaFide Buffer
TC ELECTRONIC / BonaFide Buffer

こちらは代表的なバッファー製品で、ギターの信号のインピーダンスを最初に下げることで、コンパクトエフェクターを複数繋いだ際の音質劣化を最小限に押さえます。副作用として音質が若干変化してしまうので、導入する場合には調整が必要です。

基本的にON/OFFを切り替えて使うようなものでもないので、BonaFide Bufferのように一切のコントロールがついていないバッファーの方が信頼できます。

また、回路上というのにはギター本体の回路も含まれます。ボリュームポットやトーンポットが劣化していたり、質が低く残留抵抗を持っていたりすると一気に音抜けが悪くなります。新しく質の良いパーツを使用しましょう。

ちなみに、ギター本体のボリュームポット・トーンポットにフルアップ時に完全に残留抵抗が0になるフルアップポットを使用すると、びっくりするくらい音抜けするようになります。音抜けに悩んでいる方は導入を検討しても良いかも知れません。
SONIC / FV-12
SONIC / FV-12

こちらはハムバッカー用の500kΩフルアップボリュームです。

ボリュームポットをフルアップ化しただけでもサウンドの抜けはガラっと変わります。一度ボリュームポットだけを交換して、さらに音抜けを望む場合はトーンポットもフルアップ化するのがオススメです。

また、ボリュームで歪み量をコントロールする場合、ボリュームを絞ると高域成分が先に減衰するために音抜けが悪くなります。こうした場合にはハイパスコンデンサを使用したハイパスボリュームやスムーステーパーがオススメです。

 

ピックアップのサウンドカラー

ピックアップの高さがしっかりと調整されていることが前提ですが、ピックアップのサウンドキャラクターが音抜けしないキャラクターである場合はもとより、低出力のピックアップを無理やりハイゲインサウンドに使用した場合、目に見えて音抜けが悪くなります。

前述のオススメピックアップも合わせてご参照いただき、ピックアップ交換も検討してもよいかもしれません。

 

他の楽器と帯域が被ってる

バンドアンサンブルで抜けない原因には、他の楽器と帯域が被っていることもあげられます。

ギターは担当する帯域が広く、ベースやボーカルとはしっかりと被る上、シンセサイザーのリード系サウンドには競り負けます。

サウンドメイキングというよりも、アレンジの段階で極力帯域が被らないようにして行くのが最上ですが、バンド内で話し合いながら帯域を譲り合うのが妥当な対処でしょうか。



音が細く感じる場合の原因と対策

monitor

一般的に『太い音=いい音』となっているのがあまり理解できないところではありますが、音が細い、というとあまりいい印象は感じないと思います。

音抜けがよければ音が細くても『音抜けのいい音』になるとは思うのですが、ここでは、音が抜けずに、かつ細さを感じる場合について対策していきます。

 

歪ませすぎ

ディストーション系ペダルやブライトなサウンドが売りのギターアンプでは、歪みが深い場合に低域が頭打ちして高域が目立ち始めます。それ自体は決して悪いことではないのですが、アンプのEQなどで適切な対処が行われていない場合、カリカリとした細いサウンドになってしまいます。

また、歪みが深いと強弱の差がつきにくくなり、サウンドのレンジ感も損なわれるため、全体的に「ペターッ」としたサウンドになりがちです。

ここまでにも歪ませすぎが原因になっている項目が多いのですが、別に私自身がハイゲインサウンドが嫌いな訳ではありませんし、自分でもよく使用しています。

この記事でいう歪ませすぎというのは、撫でるようなピッキングで、ピックアップが低めの調整になっているのにも関わらず、一見ヘヴィなディストーションサウンドになるレベルの歪み量のことを言っています。

マルチエフェクターのヘッドホンアウトやギターアンプシミュレータープラグインなどで音量を押さえて音作りをしていると、ドライブサウンドの空気感を感じきれずに歪み量が大きくなってしまう傾向があるので、音作りの際にはアンプを鳴らして作ることをオススメします。

そうして適正な歪みが作れれば、音の細さに悩まされることも少なくなると感じています。

 

ピッキングの強さ

これも前述のとおりですね。

しっかりとしたピッキングは全ての土台になります。ぜひ身につけておきましょう。

 

ギター本体の鳴り

パーツの組み込み精度であったり、木材のグレードや塗装の状態によっては、しっかりとピッキングをしてもボディがついてこない状況になったりします。

現在エントリークラスのギターを使用されている方は、自分の腕にギターが付いてこなくなったと考えても問題ないと思います。1ランク上のギターを使用することで描いていたイメージに近いサウンドが得られる可能性が高いです。

また、ボディを構成する材の種類によってはグレードによらず、低域があまり鳴らない材もあります。例として、同じボディシェイプでもアッシュ材とアルダー材では全くサウンドが異なります。

ボディの厚みも重要な要素で、イメージ通り、厚みが薄いギターは胴厚のあるギターと比べて低域の鳴りと言った部分で若干不利になります。

2本目以降のギターを選ぶ際にはこちらの記事をご参照ください。

 

回路のどこかで低域・中域が失われている

音抜けの項でもご紹介しましたが、ギター本体を含めて回路上のどこかで低域・中域がスポイルされていることが原因になっている場合があります。

ギター内部やエフェクターで低域中域が落ちるという現象はあまり耳にすることがありませんが、ワイヤレスやシールドで低域が失われている状態はよく耳にします。低域がよく出るシールドを使う必要はあまり感じませんが、フラットな特性を売りにしている高品位なシールドを使用することで全帯域でサウンドが向上する可能性があります。

下記記事でオススメのシールドや、シールドの構造について解説していますので、ご参照ください。

OYAIDE / QAC-222G SS/5.0
OYAIDE / QAC-222G SS/5.0

上記リンク先の記事でもオススメしていますが、こちらのQAC-222Gは各帯域に癖がなく、楽器自体が鳴っているレンジそのまんまに出力してくれるシールドです。特定帯域が出すぎているような作為的な音抜け・音の太さを売りにしているケーブルよりも楽器の音をそのまま出してくれている分、どんな方にもオススメできます。

ただ、シースが若干硬いので取り回しには工夫が必要かも知れません。

222G

ちなみに、私はケーブル自体が汚れるのが嫌なので、ケーブルにメッシュチューブと熱収縮チューブを使って、画像のように加工して使用しています。

表面がペトペトしたり、手触りがイマイチ(個人的には)のBELDENケーブルなんかにチューブをかけてやると手触り面も解決してオススメです。あと、自分では勝手にオシャレだと思っています。

 

ピックアップのサウンドカラー

ピックアップが持つサウンドキャラクターが細いサウンドの場合、他の部分で対策を行っても太いサウンドは得づらくなります。

先ほども若干触れましたが、ビンテージ傾向のシングルコイルピックアップは、現代のハイゲインサウンドに使用するには中低域のコシと絶対的な出力が不足している場合が多く、それらのピックアップ搭載機で太いサウンドを作るのは難しいことも考えられます。

ビンテージリイシューなどのピックアップ搭載機では、パワフルで太いサウンドが売りのピックアップに交換することでサウンドを変えて行くのが最良の策になる場合もあります。

 

ノイズが止まらない場合の原因と対策

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ノイズに関して、詳しくは別の記事でご紹介していますが、ここでも簡単にご紹介していきたいと思います。

ノイズに関しての詳細記事は以下のリンクからどうぞ

 

歪ませすぎ

もはや皆勤賞状態ですね。

歪みエフェクターやギターアンプのプリ部など、歪みを得る回路は基本的に増幅回路となっています。増幅回路はそれ自体がある程度のノイズを発生する上、そこまでに発生したノイズも増幅してしまいます。

コンパクトエフェクターで出力レベルが調整できるものを使用している場合、調整部分にはこの増幅回路が使用されています。1つ1つのノイズは大きくなくても、前段のノイズを後段が増幅するために、複数個接続すると結構なノイズ源となり得ます。

対策としては、増幅回路を出来るだけ通らないような接続にすることや、各エフェクターをON/OFFした時にレベルが変わらないように調整したり、スイッチャーを使うなどして、増幅回路が信号を出来るだけ増幅しないように使用することがあげられます。
CUSTOM AUDIO JAPAN / Loop and Link 2
CUSTOM AUDIO JAPAN / Loop and Link 2

こちらは安心と信頼のCUSTOM AUDIO JAPAN製のループスイッチャーです。多機能なスイッチャーもありますが、シンプルな構造のものの方が信頼度が高いように感じます。

また、本体だけで信号のミュートが可能であったり、Loop5をギターアンプのチャンネルスイッチとしても使用可能だったり、インプットバッファーのON/OFFを切り替えたりと、信号線に直接影響を与えない便利な機能が用意されています。コンパクト派にはオススメのスイッチャーですね。

 

回路のどこかがシールドがされていない

リンク先の記事で詳細に解説していますが、ギターの弦アースからギターアンプまでは一つの回路となっていて、基本的には回路全体が電気的なシールドによって包まれています。

それ自体がノイズ対策になっているのですが、回路のどこか1箇所でもシールドが切れていると、そこからノイズが混入してきます。

多くの場合は、シールド(ケーブル)のアースが断線していたり、ギターの内部でアースが浮いてしまっていることが原因になります。アース周りにトラブルを抱えるシールドやエフェクターの判別手順は以下の通りです。

  1. シールドでアンプとギターを直結する
    この時ノイズが出ているようであれば、シールドを交換する。
    シールドを交換してもノイズが収まらない場合、原因はギター本体です。
  2. 手順1.でノイズが出ない場合、エフェクターを一つずつ元どおりに接続して行く
    このとき、ノイズが発生する組み合わせがあったら、
    そのときに接続を戻したエフェクターかパッチケーブルが原因です。
  3. 手順2.でもノイズが出ない場合、全部元に戻したときにノイズが発生するかどうか確認する
    本来であれば、判別前と同じ状況なので同じノイズが発生するハズですが、発生しない場合、
    端子やツマミの接点不良による可能性が高いです。端子を洗浄しましょう。

パッチケーブルやシールドは、慣れれば半田ごて一本で簡単に修復可能です。消耗品ではありますが、DIYで行うことで予算を抑えることもできてお得です。

 

弦アースが落ちていない

上記のシールドの項目でも触れましたが、特に弦に触ってもノイズが減らない場合は、ギター本体の弦アースが落ちていません。

半田ごてを持ち出して自分で修理を行うか、楽器店様に持ち込みましょう。特にチューンオーマチックタイプのブリッジでは細かい作業が必要になります。

 

接点不良

ギター本体やエフェクターのポットやスイッチ、ジャックが接点不良を起こしているためにノイズが発生する場合があります。

これに関しても、シールドがされていない場所と同様の手順を行いながらツマミやスイッチ、ジャックをグリグリ触っていくことで判別できます。NGポット、スイッチやジャックはちょっと触っただけでもガリガリ言います

ジャックについては、軽度であればエタノールと綿棒で解決可能ですが、挿したシールドがガタついたりと重度である場合は解決できません。また、ジャック内部の端子をペンチなどで再整形する方法もありますが、ボックスタイプの端子が表面に出ていないジャックでは不可能です。

接点不良を起こしたポット類、スイッチ類、ジャック類は接点復活剤を使用するよりも交換してしまいましょう。応急処置で接点復活剤を使用するのは大いにありですが、長期的に見ると磨耗した接点に油を注いで繋いでいるだけなので、すぐに再発します。接点復活剤の多くは油分で周囲の埃を吸着しやすく、症状が悪化する場合もあります。

また、ギター本体に直接接点復活剤を吹き付けるのは絶対にやめましょう。最悪の場合、塗装が変色したり剥がれたりします。綿棒に吹き付けて、ジャックを拭くのが正しい使い方です。

 

アンプの上に携帯を置いてる

知ってか知らずか、これ、非常に多いです。

ギターアンプは基本的な外来ノイズ対策がされていますが、真上に電磁波の発信源が置かれていると、もろにノイズを貰います。特に着信があったり、メールなどを受信したりと通信が実際に行われた場合に特異なノイズを出力してしまいます。

ライブ本番中の貴重品管理の観点からギターアンプの上に置いているのだとは思うのですが、電源を切ってから置いたり、最悪でも機内モードに設定してから置くようにしましょう。



☆まとめ☆

  • 歪ませすぎるとろくなことにならない!
  • しっかりとピッキングしないとろくなことにならない!
  • ギター本体の調整もしっかりと!

 

最後に

楽器の弾きやすさはサウンドからも影響されると思っています。

思い通りのサウンドが出ないのをギターのせいにするのは関心できませんが、実際のところギターにも得手不得手があります。苦手なサウンドを頑張って出してもらうよりも、得意な分野で力を発揮してもらった方がお互いのためになります。

そのためには、複数のギターを持ち替えながら弾くのもよいのではないかと思います。比べてみることで、自分の楽器の特性を知ることにも繋がります。

ギター本体のセッティングを見直すとともに、アンプやエフェクターの使い方、シールドの選定など、細かなところにも目を向けていくことで、理想のサウンドに近づくのではないでしょうか。

 


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ZAL

 

 

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ZALのプロフィール

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    基本的に音楽関係なんでも屋さん


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プロの音響エンジニアならではの視点で、
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